黒を纏う聖堂騎士団員
□3.二人の手合わせ
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「オレのナイスビューティフルのフェイスに傷つけたら世界の損失だろ。
女神の泣いてしまうような悲しき出来事だろ。
世界の女の子たちが悲鳴をあげるだろ〜!!
誰か心配してくれ!!」
力で負けるはずのクロノスがククールに勝ちました。
手合わせにより顔を傷つけられたククールは泣き叫びながら･･････
たった今泣き止みました。
マルチェロがいるなか、泣き喚くなんて死んでもできません。
死んでも目で殺されますがな。
ククールの手合わせ相手だったクロノスは、赤い生命体を冷たい目で見ます。
大丈夫、マルチェロよりマシだから。
自らナイスビューティフルなんていうやつはこんな扱いでいいんです。
「マルチェロ、手合わせしないか？」
世界広し!!
と言えどもマルチェロに手合わせを申し出るなんてさすが女性。
女性はこんな時強いんです。
あ、世界ヒロシって誰ですか？
マルチェロもクロノスも互いの手合わせ相手を見飽きていました。
「オレの顔は見飽きるなんてあり得ないんだぜ!?
美しいオレは誰しも魅了する･･････」
「あれと同じ部屋とはよく生きていけるな。
類だからか。
オディロ院長が言わなければ追い出していた」
「出ていったらその頭に似合う育毛剤を探しにいってやる!!」
「スルーかよ･･････オレは。」
なんだか口での喧嘩が始まりそうですが、ちゃんとレイピアを抜きました。
よかった、本当によかった。
口での喧嘩にいきなりメラゾーマ来たら怖いですし!!
いや、それは口じゃないか。
とりあえずククールは･･･
スカラ
マジックバリア
マホカンタ
を重ねがけ。
マホカンタあればマジックバリアはいらないのでは？
いやいや、マルチェロだからマホカンタなんて破きそうですよね!!
だからマジックバリアかけましょう!!
気の持ちようです。
そして気づけば三人しかいない。
他の団員は逃げたようです。
巻き込まれたら洒落になりませんよね。
そう思わせるように二人の手合わせはヒートアップ。
力で負けるクロノスは的確な場所に攻撃します。
マルチェロは冷静に避けます。
受けもしないのはイヤミですか、マルチェロさん!!
クロノスは隙を見て大きく攻撃に出ました。
しかし、それは罠だったのです。
攻撃を初めて受けたマルチェロは、そのままクロノスのレイピアを吹き飛ばしたのです。
しかもククールの顔面に向けて飛んできたレイピア。
それすらわざわざやったんですか、マルチェロ!!
「な、なんだよなんだよ!!
オレが今、なんかしたか!?」
スルー。
クロノスのやけになり、そのままマルチェロにメラミを放ちました。
ハゲあがれマルチェロ!!
と、思いきや！