人々の女神

□28.人々の女神
1ページ/1ページ

私は闇の中歩く。
つまらないな、変わらない風景で。
そう感じていると、どこからか声がする。
幻聴か?
そういえば幻聴かもしれない。

 
真実を知り、仲間を守り通したアテナ・・・
人形として魔力を動力に作られ、
まさかあのような場所に落としてしまうとは・・・

無事で何よりでした。

「あなたは誰ですか?」

私は人が神と呼び、世界を作ったとされるものです。
実際には全知全能ではありませんが。

「・・・髪?」

神です・・・
漢字違いますよ?

あなたには辛い思いをさせましたね。
人形と人が出逢い、このような結末を生むなど思いませんでした。

「・・・人形でも、人と共に居れます。私はそう感じました。」

そうでしょうね。
あなたはいろんなことを私の代わりに学んできて貰いました。

ごほうびに

あなたのねがい、叶えましょう・・・

「対価がいりますよね、それには。等価交換の原則として。」

対価はあなた自身が手にしています。

あなたの思う道をお行きなさい。
さぁ・・・

「私の願いは・・・

すべての人の幸せ」

・・・それでいいのですか

「はい。
私が今こうしているのは、今まで関わりあった町の人や旅の仲間のおかげです。
恩返しを私が直接できなくても・・・こうして皆さんが笑ってくれればいいんです。
エイトさんにもゼシカさんにもヤンガスさんにも・・・それにククールさんにも笑って欲しいから。」

あなたは今まで色々学んだのだと、改めて実感しました。

あなたが彼らのもとに落ちてくれて・・・
本当に良かった・・・
次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ