おそ松さん夢
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「十四松帰ってるか!!?」
すごい形相でカラくんが帰宅した。手にはじゅーくんのスリッパ。
「十四松のスリッパをそこの道路で拾ったんだが...」
「あ、カラくんおかえりなさい」
「十四松はいないけど、十四松っぽいのならいる」
イチくんが指を指した先には小さいじゅーくん
「僕、十四松!ゴローン!」
効果音と共に私の膝に寝転ぶじゅーくん。
「よしよし」
頭を撫でれば、さらにとろけた表情。
かわいいかわいい
「何か知らないけど十四松って本人は名乗ってる。昔の顔だけど十四松っぽいよな?」
カラくんはイチくんに促されじゅーくんを凝視
「あー、そう言われればっぽいな。でもまさか本当に十四松が縮んだとでも言うつもりか?さすがの俺でも痛いと分かるぞ?」
さすがのカラくんも疑いの表情
「茉莉に懐いてるあたり十四松っぽいけど。納得いかない。」
イチくんのブーイング
「実は顔と名前が一致してる別人じゃないか?警察にでもつき出そう」
事態を重く見たカラくんの提案
そんな言葉私の前では無意味だった。
少なくとも今の私には
「このままでいいんじゃないかな?かわいいし。それに警察なんてかわいそうだよ」
本当にかわいい。いい子だし。
私のひざの上でコロコロと転がり見上げてくる姿は天使そのもの
「茉莉!騙されるな!」
みんな騙されるなとか言うけどこんなにカワイイ子が人を騙すわけがない
「カラくんひどいよ!こんなにカワイイ子が人を騙すわけがない!」
「何騒いでんのー?外まで丸聞こえ...茉莉ちゃん?誰の子産んだの?カラ松兄さん?一松兄さん?考えたくはないけど十四松兄さん?」
トドくんが帰ってくるやすぐにこの調子。ショックを受けた様子のトドくん。さすがにかわいそうになってきた
「違うってば...イチくん説明してあげて」
「かくかくしかじかっトッティ!なもんで。」
イチくんは将棋の角と鹿のパペットを持ってかくかくしかじかしてくれた。
「へぇ、でそのガキは茉莉ちゃんのひざ枕を受けてるってことね」
チョイ怒りぎみのトドくん。
「というより、よく十四松の名前が出てきたな。」
ずっと持っていたじゅーくんのスリッパを玄関に置いてきたのか座布団を持ってきて座る
「小さいけど顔がもう十四松兄さんでしょ。」
帽子をとったトドくんはハァとため息
「てかさー、十四松が十四松デビューしたの高校じゃね?この十四松はどうみても小学校低学年だよね?形態が既に十四松デビューした状態なんだけど。...それについて」
イチくんの指摘の通り
大きく開かれた口。
焦点の合わない目。
1本のアホ毛。
じゅーくん(小)は分かりやすく動揺した。
「あー!動揺したね!もしかして本当に縮んだのは身体だけで記憶とかはあるんじゃない?」
トドくんがほっぺをつつく。
じゅーくん(小)は嫌そうに私の太ももへ顔を埋めた
「確かに…でもこんなに天使なんだよ?かわいいよ?いいじゃない。」
さらにハートを奪われた私は彼の頭を撫でる
「にしてもこのガキどうするの?」
トッティ...言葉が悪いぜ?
「おそ松が帰ってきてから話しよう。その頃にはチョロ松も帰ってくるだろうし、この子どもが十四松じゃなければ十四松も帰ってくる。話はそれからだ。」
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