おそ松さん夢

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よーっし!

「押入れおーけー!ベットおーけー!机と本棚もおーけー!シルベスターファミリーはこっちにおいといてー...よし!よし!!」
シルベスターファミリーの蜂の巣香る大きなおうちとバールのようなものを持ったウサギの女の子を棚に飾った。

私は満足である

「茉莉。こんなもんでどう」
イチくんがカーテンを付けてくれた。
綺麗なグラデーションが印象的なオレンジのカーテン。
「クソ松さえいなけりゃ最高だけどな...」
ぼそりと怖い事言わないのイチくん!

「フッ...茉莉。俺のテクニックもバカにできないだろ?」

「消えろ。飯食えなくなる」
手厳しいイチくん。カーテン設置を手伝ったのにひどい言われようのカラくん。

「ともかく2人ともありがとう。他のいとこは忙しいみたいだからって頼んでごめんね。...奢るからカフェでも行く?」
カラくんは頷くがイチくんの返事はノー。
「友だちが具合悪いみたいだから。見てくる」とのこと。彼はさっさとその場から居なくなった。
仕方ないよね。その友達もイチくんを頼ったのだろうし。

「じゃ、2人で行こうか。ちょっと待ってね...」
するりとパーカーを上にし、脱ごうとした
「あ、ああ!待ってろ今部屋を出る」
オレンジのパーカーをたくし上げたら止められる。カラくんは珍しく慌てた様子だった。そして彼は出ていった。

何を今さら恥ずかしがる必要があるのだろう。昔はお風呂も一緒に入ったぞー?

「まぁ、仕方ないよね」
本日何度目かの仕方ないをつぶやき、私は押入れからコートとアンサンブル、あと靴下を出した。

お待たせと言おうとしだがカラくんの服装を見て絶句した

自分の顔が入ったタンクトップ
スパンコール輝く長ズボン
黒の革ジャン...いや、革ジャンに罪は無い。罪を数えるのはコイツだ!!
グラサン、似合わないカラコンのコンボ...野球ならスリーアウトのチェンジだ。

「いつ、どこで、いくらで買ったの!?そんなの!!?」

「従妹とはいえ、ひとりの女性だ。俺は女性をもてなすのに全力をつくしたい」
言葉自体はとても好感の持てるものだ。しかし、ダメだ!!
「ね、頼むからパーカーで行かない?私もパーカー着るから」
彼の気持ちよりも保身に走った私を許してほしい
でも、あんな格好の人とは歩きたくなかったのだ。

私は再びオレンジの松パーカーに袖を通した。松代おばさんが用意してくれたのだという。ひとりっ子としてはとても嬉しいサプライズだった。
ちなみにつなぎもある。サイズもピッタリ。

パーカーに下はフレアスカート、靴は黒かな...。コーディネートを考えるのも楽しくなってきた

お待たせとカラくんにいえば彼はグラサン以外はまぁ、まともな格好をしていた
いつもの青パーカーだからね。
変にはならないはず...だもんね?
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