おそ松さん夢

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「いつまで寝ているんだい!ニートたち!」
珍しく寝ていることを咎められ六つ子達は不機嫌そうに起き上がる。

「どうしたの母さん。今日もパートだろ?」
長男は眠い目を擦り眼前の敵である母親に抗議した。

「今日は何日?」
母はほうきを持って仁王立ちだ。

「15日?給料日はまだ先だよ」三男が口を挟む

「茉莉ちゃんがくる!!茉莉ちゃんの匂いがする!!!」
いつのに着替えたのか犬スーツに身を包んだ五男は不意にいとこの名前を口にした

「フッ・・・茉莉が今日からウチに住むんだろ?砂漠に咲く一輪の花のようだな」
その言葉に食い気味に口を開くのは自由人な五男だ。

「俺!茉莉ちゃん好き!!」
その後も好き、大好きと繰り返し騒ぎ立てる

「おぉ〜よしよし十四松。静かにしような」
四男の静止があるものの五男は動きを止めそうにはない

「茉莉ちゃん合格したんだね。結局。・・・バイト先に呼んだら僕の株も元に戻るかな・・・」
スマホをいじりながら女の子のアイコンをタップする末弟。

「・・・で母さんはなんでここに?俺たち起こす必要もないでしょー」
ニヒニヒしながら布団に再び潜り込む長男
そこに母はホウキを振り下ろした!いつになく暴力的な母に六つ子達は動揺を隠せない

「今すぐ西部屋の茉莉ちゃんには見られたくないモノを回収してらっしゃい!」
母は西側にある部屋を指差して言った。ほぼ物置にされている部屋だが茉莉はそのに滞在することになるのだろう。
そして押し入れにはいかがわしい雑誌が数冊と昆虫図鑑・・・。明らかにアレを指している

6人全員股間を押さえ立ち上がった!!
全員もう片方の手で敬礼をし、指をさした方角へ駆けていった


1階で引き戸が動く音。誰かが来たみたいだ

「松代おばさん!こんにちはー!」
再び引き戸が動く音。

「あ、もう着いたみたいね。じゃあニートたちここの片付けよろしくね」
そう言って母は1階へ戻って行く

「茉莉ちゃんいらっしゃい。部屋がまだ片付いてなくてね。居間でお茶でも飲みましょうか。ケーキも買ってあるの」

「いえ、そんな!でもありがとうございます!」

楽しそうな会話とケーキという魅惑の単語

「即刻、片付けるぞ!お前ら!!」
誰も答えはしないが黙々と作業に戻る




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