博麗神社の東條希

□神田明神→音ノ木坂学院
1ページ/3ページ


「ことりは氷を持ってきて」

「うん!分かった!」

どこからか聞こえてくる女の子達の声。私は死んでしまったのだろうか。まぁ、そんな訳ないだろうと思っているけど・・・。
私は薄ら目を開ける。見えたのは青空ではなく硬いコンクリートの天井だった。

「うっ!」

意識が戻ったと同時に痛烈な痛みが頭からしてきた。どうやら思いっきり頭を打ち付けてしまってたらしい。

「あっ!目を覚ましたにゃ!」

「ここは・・・」

「私たちの学校よ」

金髪のポニーテールの女の子が言った。

「学校・・・」

私は痛烈な痛みをする頭を手で押さえて起き上がる。どうやら誰かは分からないけど、頭に包帯をしてくれていたみたいだ。

「あっ!まだ起きちゃダメよ!」

「いいえ、大丈夫よ。イタタタタ」

「他に怪我してるとこはないですか?」

「うん、四肢全部機能してるわ」

「良かったあああ!!」

というと力が抜けたかその場に倒れ込む。

「ごめんなさいね、見知らぬ私を看病してくれて。私の名前は博麗霊夢って言うのよろしくね」

「よろしくね!霊夢ちゃん。私は高坂穂乃果!」
「私は南ことり」
「園田海未です。宜しくお願いします」
「星空凛だにゃ!」
「西木野真姫よ」
「こ、小泉花陽ですぅ!」
「私は絢瀬絵里よ」
「にこにーこと矢澤にこでーす☆」

「気持ち悪い」

「ちょっと!!真姫ちゃん!!」

漫才かなにかか?とても賑やかな人たちだなと思う。

「ねぇ?博麗さん?」

「霊夢でいいわ」

「あっじゃあ霊夢。希は本当に大丈夫なの?」

絵里はとても心配そうな目でこちらを見ていた。彼女だけではない。8人全員が彼女の安否を気にしていた。

「紫が言うから間違いはないわ。彼女は幻想郷で生きてる」

「ほっ」

「色々とわかんないんだけど、紫って何者で、霊夢が住んでいたって言う幻想郷ってどんなとこなの?」

「ま、真姫ちゃん一変に話すと混乱しちゃうよ!」

「教えてあげるわ。助けてくれたお礼もあるし」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ