博麗神社の東條希
□神田明神→音ノ木坂学院
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「ことりは氷を持ってきて」
「うん!分かった!」
どこからか聞こえてくる女の子達の声。私は死んでしまったのだろうか。まぁ、そんな訳ないだろうと思っているけど・・・。
私は薄ら目を開ける。見えたのは青空ではなく硬いコンクリートの天井だった。
「うっ!」
意識が戻ったと同時に痛烈な痛みが頭からしてきた。どうやら思いっきり頭を打ち付けてしまってたらしい。
「あっ!目を覚ましたにゃ!」
「ここは・・・」
「私たちの学校よ」
金髪のポニーテールの女の子が言った。
「学校・・・」
私は痛烈な痛みをする頭を手で押さえて起き上がる。どうやら誰かは分からないけど、頭に包帯をしてくれていたみたいだ。
「あっ!まだ起きちゃダメよ!」
「いいえ、大丈夫よ。イタタタタ」
「他に怪我してるとこはないですか?」
「うん、四肢全部機能してるわ」
「良かったあああ!!」
というと力が抜けたかその場に倒れ込む。
「ごめんなさいね、見知らぬ私を看病してくれて。私の名前は博麗霊夢って言うのよろしくね」
「よろしくね!霊夢ちゃん。私は高坂穂乃果!」
「私は南ことり」
「園田海未です。宜しくお願いします」
「星空凛だにゃ!」
「西木野真姫よ」
「こ、小泉花陽ですぅ!」
「私は絢瀬絵里よ」
「にこにーこと矢澤にこでーす☆」
「気持ち悪い」
「ちょっと!!真姫ちゃん!!」
漫才かなにかか?とても賑やかな人たちだなと思う。
「ねぇ?博麗さん?」
「霊夢でいいわ」
「あっじゃあ霊夢。希は本当に大丈夫なの?」
絵里はとても心配そうな目でこちらを見ていた。彼女だけではない。8人全員が彼女の安否を気にしていた。
「紫が言うから間違いはないわ。彼女は幻想郷で生きてる」
「ほっ」
「色々とわかんないんだけど、紫って何者で、霊夢が住んでいたって言う幻想郷ってどんなとこなの?」
「ま、真姫ちゃん一変に話すと混乱しちゃうよ!」
「教えてあげるわ。助けてくれたお礼もあるし」