博麗神社の東條希
□博麗神社
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「ん・・・・・・」
うちはゆっくりと目を開けた。目に映ったのは年季の入った木造建築の天井。
どうやら眠ってしまっていたみただ。
練習の疲れとアルバイトの疲れがあったのだろうか?
バイト終わってから神田明神で寝てしまってたみたいだ。うちとして、らしくない事をしてしもうた。
仰向けの状態でうちは携帯をみる。
携帯の待ち受けはこの間のライブで撮った集合写真。右に穂乃果ちゃん左にえりち。改めてこう見るとうちにもやっと友達ができたことに嬉しく思っていた。
「あっ!!」
時刻は14時23分を指していた。
あかんあかん。
そろそろ練習時間だ。遅刻したらみんなに笑われちゃう。
うちは急いで起き上がり、近くに置いてあったスクールカバンを肩にかける。
「あれ?」
違う。
うちは目を疑った。
いつもの街の風景はなく、永遠と続く森林。左右を見回しても何もない。むしろ人すらいない。
「ここはどこ?」
少し混乱したところに遠くから声が聞こえてくるのだった。