その他夢
□不機嫌になる理由
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「テレサー!イレーネー!」
「おー」
「手を離すなよ?」
「はーい!」
GWを利用し、ラボナへやってきた
ラボナは大人気の観光スポットで、クレアが行きたがっていたからな
遊園地はあるし、水族館も動物園もある
子供には持ってこいのところだ
で、まず私たちは遊園地へ来ている
クレアはメリーゴーランドに乗って、私とテレサに手を振る
テレサは片手を上げ、クレアに笑みを向けていた
「……」
私はテレサを横目で見る
ウェーブがかった長い髪をポニーテイルにし、白いタンクトップを着ている
旅行なんだからもう少しめかし込め、と言ったんだがいいんだこれでと利かない
『お前だってラフな格好だろ?クレアさえ可愛ければいいんだよ私は』
なんて言う始末だ
まぁ、良く考えれば周囲のテレサへの視線がなくなるからいいかと思ったんだが…
「すげーいい女だ…」
「ねぇねぇ…すっごく綺麗な人じゃない…?」
「あたしも思ったぁー!すごく綺麗だよねっ」
なんて周りから聞こえてくる
「…ちっ」
「おい、今の舌打ち聞こえたぞ」
それが気に入らなく、舌打ちをすればテレサが手摺りに肘をかけて私を見ていた
「何をそんなに不機嫌になってるんだお前は」
クレアに手を振りながら私に問いかけてきた
「不機嫌になどなってない」
「嘘言うな。声のトーンは低いは、無表情に拍車がかかってるは、何よりその眉間の皺。誰が見ても不機嫌だろうが」
チラリとテレサは私を横目で見てきた
「………」
「クレアの前では機嫌よくしてろよ?」
「…わかっている」
人の気も知らないで…
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