**頂きモノ**

□*僕の可愛い君*
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「ねぇ、何で君さ、何時も遅刻するわけ?」

「…え?」


何時ものように、昼休み、雲雀さんに応接室に呼ばれて。


「今朝も遅刻、してたでしょ」


一体何処で見ているのか、自分の行動は此の人に筒抜けの様だ。


「…風紀委員としては、、見過ごす事は出来ないんだけど、な」


じりと寄られて、思わずソファーに座っていた足が震える。


「ひ、雲雀さ、ん…?」

「…どうしちゃおうか」


耳元で囁く様に言われ、背筋が粟立つ。
此の人は何て官能的な声をしているんだろう。其れともも、然う感じるのは自分だけなのだろうか


「…んッ…」


いきなり首筋を舐められ、まるで電流の様な痺れが体中を駆け抜ける。


「へぇ…」


悪戯っ子が悪戯を成功させた時の様な顔をして、雲雀は行為を続ける。


「やッ…なん、で…っっ」

「お仕置き」

「え……」


首筋への愛撫が止められたかと思ったら、不意に顎を掴まれ、上を向かせられる。
ばっちり合ってしまう視線。


「雲雀さ…」

「悪い子だから、君は」


然う言って触れる雲雀の唇は、驚くほど熱い。


「ぅ…んぅ…ッ」

「可愛いね、君は」


だけど、悪い子だ。
然う言って舌を絡ませてくる。

熱くて、熱くて。
脳髄から、溶けていってしまいそうだ。

だけど雲雀さんにはまだ余裕があるみたいで。


「…ねぇ、何で遅刻したの?」


ここんな時に、そんな事を訊いてくる。


「あ…ッ、ね、ねぼう…して、」

「…ふーん…」


寝坊ね、と独り言ちる。


「何時も寝坊?」


然う言った雲雀さんの目は、明らかに何かを企んでいる時の、其れ。


「…はい…」
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