ぬ〜べ〜夢小説 ★完結★

□遠足
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急にバスが何かに当たった。

「きゃー!」

ぬ「なんだ!何かに当たったんじゃ?!」

「いいや、ミラーにはなにも映っていない・・・。」

運転手は怯えていた。

するとバスガイドが話し出す。

「そういえば、事故に遭う車が同じような体験をしたとか・・・。」

広「え?!じゃあ、次どうなるんだよ!」

「え、えっと。ブレーキがきかなくなるとか。」

すると運転手は慌てる。

「ぶ、ブレーキがきかない!!」

ゆ「な、なんですって!」

そして急に運転席の窓ガラスが割れる。

それに驚いた運転手は気絶してしまう。

ぬ「おい!!しっかりしろ!!運転手さん!!」

しかし目を覚まさない。

ぬ「くそ!!」

ぬ〜べ〜は代わりにハンドルを握る。

しかし、後ろから衝撃を再び受ける。

「うわぁ!!」

ぬ「みんな!!頑張れ!!!!」

ゆ「ぬ、鵺野先生。外に何かいます。」

ぬ「そ、そうですね。しかし・・・。」

ぬ〜べ〜はハンドルを握っているため、なかなかその犯人を突き止められなかった。

ゆ「私が、やります!!」

そう言ってお経を唱える。

それはぬ〜べ〜から教わったものだった。

ゆ「宇宙天地 與我力量 降伏群魔 迎来曙光 吾人左手 所封百鬼 尊我号令 只在此刻。姿を現せ!!!!」

すると、外に何か現れる。

広「よ、妖怪トラック!!!!」

ぬ「違う。妖怪が事故車にヤドカリのように寄生しているんだ!!」

『うわーー!鬼門を開けろ!俺をかえせ!!!』

そう言いながらバスを襲う。

ぬ「くっ!このままでは・・・宮田先生!!」

ゆ「え?はい!」

ぬ「免許は持っていましたよね?!」

ゆ「あ、はい!」

ぬ「すぐに戻りますから、運転を代わってください!」

そう言ってハンドルを離す。

ゆ「え!!ちょっと!大型車なんて!!!!」

しかし文句を言っている暇はなかった。

すると外に何かを見つける。

ぬ「あれは・・・鬼門?うまく開いていない・・・。そうか、新しくできた送電線の高圧電流のせいで磁場がゆがんでいるんだ!」

広「なに言ってんだよぬ〜べ〜!」

ぬ「あの高圧電流を遮断すれば・・・。」

そう言って、ぬ〜べ〜は妖怪の事故車に乗りバスから離そうと左手を切り落とす。

『うおおおお』

そう言ってうまくバスから離れていく。

しかし、妖怪も反撃に出る。
右手で背中を切り裂く。

ぬ「グアッ!!!」

ゆ「鵺野先生!!」

「ぬ〜べ〜!」

ぬ「こいつは無害の妖怪・・・。必ず
霊界へ帰してやる!俺を信じろ!!」

その目を見た妖怪はおとなしくなる。

ぬ「伸びろ!鬼の手!!」

鬼の手はどんどん伸び送電線に触れる。

ぬ「ぐあああ!!!」

ぬ〜べ〜は電流に耐える。

広「あ!!高圧電流が先生の体に!!!!」

郷「ぬ〜べ〜!!」

ぬ「さぁ、一時的に・・・電流を遮断した!いまだ!!」

すると妖怪は大きく開いた鬼門へとはいっていく。

そして、ブレーキが効くようになりバスは無事に止まった。

ゆ「た、助かった。」

「ぬ〜べ〜!」

みんなはバスを降りてぬ〜べ〜のところへと向かう。

広「先生!!」

郷「大丈夫?」

ぬ〜べ〜は座り込んでいた。

ぬ「ああ。」

そいって親指をぐっとだす。

その指を見て生徒達は喜び合う。

リ「鵺野先生!!どうしたんですか?何があったんですか?」

そう言って走ってくるリツコ先生。

ぬ「あ!リツコ先生!」

すると、生徒達が何かに気がついたのかぬ〜べ〜から離れていく。

ゆ「あれ?みんなどうしたの?」

ぬ〜べ〜から離れる生徒達を見て言う。

広「だってあれあれ。」

ゆ「ん?」

リ「いやー!!!鵺野先生なんて嫌い!!!!こっちこないで!!」

すると、何もしていないのにリツコ先生に逃げられるぬ〜べ〜の姿があった。

その背中には先ほどの妖怪のちぎれた手がつきっぱなしだった。

ゆ「あ〜。」

泣いているぬ〜べ〜の元に歩き出す有希。

ゆ「鵺野先生。これが背中に・・・。」

そう言って取ってあげる。

ぬ「こ、これはさっきの!そ、それでかリツコ先生・・・。」

有希はぬ〜べ〜の背中にヒーリングをする。

ぬ「あ・・・。」

ゆ「お疲れ様です、鵺野先生。」

ぬ「あ、ありがとうございます。」

すると生徒達がまた冷やかす。

広「ヒューヒュー!」

美「あんな気持ち悪い手を普通に取れちゃうって、やっぱり愛のパワーなのね!」

ぬ「う、うるさいぞ!!!」

ゆ「そ、そうよ!静かにしなさい!」

しかし、しばらく盛り上がっていた。
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