ぬ〜べ〜夢小説 ★完結★

□雪女
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「あのぉ。」

ドアの方から声がする。

その声の方を見ると若い女性が立っていた。

ぬ「ん?」

「鵺野先生・・・お久しぶりです。」

美「ねぇ、誰なの?」

「会いたかったー!」

そう言ってぬ〜べ〜の元へ走り、手を取る。

ぬ「君は?」

「ゆきめです!!先生のフィアンセの!!」

そう言って抱きつく。

「えーーーー!」

生徒たちの声が響き渡る。

ゆ「フィ、フィアンセ・・・。」

雪「先生に会いたくて、東京まで来ちゃいました〜!」

ぬ〜べ〜は顔を赤らめていた。

ぬ「ゆ、ゆきめって・・・まさか君。」

郷「ちょっと!!ぬ〜べ〜婚約者がいながら有希先生にちょっかい出してたの?!」

有希の顔は青ざめていた。

美「ぐへへ。面白いことになってきた!」

ぬ「ち、違うんだ!ちょ、お前ら自習しててくれ!ゆ、ゆきめちゃん!ちょっとこっちに!」

そう言ってゆきめをどこかへ連れ出す。

郷「あ!ぬ〜べ〜どこいくのよ!!」

広「なんだよぬ〜べ〜のやつ!」

ま「有希先生・・・。」

ゆ「あ、へ、平気平気!鵺野先生に婚約者がいようと、私には関係ないもの。」

克「嘘つくなよー。顔色悪いぜー。」

晶「同じ男として許せないな!」

美「よし!ぬ〜べ〜の後を追ってみましょ!」

郷「そうね!真相を突き止めないと!」

ゆ「だ、だめよ!今日は補習しに来たんでしょう?」

ま「でも、やるって言った本人がいないのら!」

郷「有希先生も気になるでしょ?」

ゆ「・・・。」

美「よし決まり!行くわよ!」

生徒たちは走り出す。

ゆ「あ!みんな待ってよ!」

有希も後を追う。

そこは公園だった。

ぬ「なんでまた突然やってきたんだ?」

雪「あら、突然じゃありません。5年前約束したじゃありませんか。必ずあなたの元へ行くって。そして、永遠に愛し続けると。」

ぬ「それは・・・。」

郷「永遠に愛し続けるだぁ?!」

広「声が大きい!」

みんなは草むらに隠れていた。

雪「ねえ!せっかく東京にきたんだもの!デートしましょうよ!」

ぬ「い、いや・・・。その。」

美「デートだって!」

広「あの2人間違いないぞ。」

郷「ひどいわぬ〜べ〜。」

ゆ「・・・。」

次に向かったのはすき焼き屋さん。

美「ここのお店いい値段するのよねー。」

ま「ぬ〜べ〜先生がラーメン以外をご馳走するなんて珍しいのら。」

克「いっつもラーメンかカップ麺だもんなー。」

お店から出てくる2人。

雪「次はどこに行くの?」

よく見ると腕を組んでいた。

美「すき焼きで精力つけて次はどこへ行くのかしら。」

郷「ちょっと美樹!」

美「あっ・・・。」

ゆ「・・・。」

広「有希先生。大丈夫だって!なんか訳があるんだよ!」

晶「そうそう。あのぬ〜べ〜があんな若い子にモテるはずないもんね。」

ゆ「私・・・帰ります。」

そう言って引き返す有希。

郷「え!ちょっと!」

ゆ「みんなも、早く学校に帰っていらっしゃいね。」

広「有希先生。」

とぼとぼ歩く有希の姿はとても悲しそうだった。
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