スコール夢小説★完結★

□魔女アデル
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遠くの方でスコールはリノアを捕まえていた。

べ(あれは何?)

赤い飛空挺の様なものがプカプカと浮いていた。

スコール達はその中へ入っていった。

ベリンダも何とかたどり着き、中へと入る。

べ「酸素は・・・あるみたいね。」

宇宙服を脱ぎ、先に進むと巨大な生物が倒れていた。

べ「何・・・この生き物。」

どうやらスコール達が倒したようだ。

奥へと進むとエレベーターの様なものがみえた。

べ「この先にいるのかな?」

乗ろうとすると、上から声が聞こえてくる。









ス「あっちの席に座れ。ベルトを締めてじっとしろ。」

リ「帰れるかな。」

ス「たぶんな・・・それより、こんな所にいないでシートに座れ。」

リ「もう少しこうしてたい。」

リノアはスコールの膝の上に乗り抱きついていた。

ス「なぁ、どうしてそんなにくっつきたがるんだ?」

リ「スコールは・・・こういうの嫌?」

ス(嫌?・・・別に嫌じゃない。でも・・・。)

リ「また黙ってる。何考えてるのか教えて?」

ス「別に嫌じゃない・・・。」









べ「スコール・・・。」

心にはものすごい痛みがきて自然と涙が溢れた。

ベリンダはそのまま隣の部屋へと歩いていった。






ス「・・・。」

元気がないスコールに首をかしげる。

リ「昔誰かに抱きしめられたり、撫でられたりしたら安心しなかった?」

ス「・・・あぁ。」

リ「・・・それって誰?」

ス「・・・ベリンダだ。」

リ「・・・。」

ス「あいつは・・・俺が不安な時、優しく慰め・・・抱きしめてくれた。」

スコールは子供の頃を思い出した。







ス『みんな・・・いなくなっちゃう。』

べ『いなくなっちゃうんじゃない。幸せになりに行くのよ。』

ス『幸せに・・・。』

べ『確かに寂しいけど、みんなと遊んだ記憶があればスコールは大丈夫。』

しかし、スコールの涙は止まらない。

べ『ほら。これでもう泣かないの。』

ベリンダはギュッとスコールを抱きしめる。

スコールもベリンダに手を回す。

ス『ベリンダ・・・僕との約束忘れてないよね?』

べ『うん、大丈夫だよ。私はスコールのそばにいるから。』

今度は頭を撫でる。

ス『ベリンダ・・・。』












ス「あの時、俺はすごく安心した。」

リ「・・・そっか。」

リノアは横の席に座りシートベルトを締めた。

リ「・・・スコールにとって、ベリンダは特別・・・なんだね。」

ス「・・・特別?」

リ「そうよ。外から見ててもわかるもん。あぁ、スコールにとってベリンダは大切な存在なんだなって。」

ス「・・・。」

リ「でもね・・・私、ベリンダに負けたくない。」

ス「え?」

リ「私も、スコールにとって特別な存在になりたい。」

ス「・・・リノア。」

すると警報音が鳴る。

《乗組員はベルトを締め着席してください。繰り返します。乗組員はベルトを締め着席してください。》

リ「何?ベルトなら締めてるけど・・・。」

するとスコールは何かに気がつき素早くいってしまった。

リ「スコール・・・。」
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