スコール夢小説★完結★

□魔女の騎士
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やっと門が開き、パレードが始まる。

パレードのために作ったイデア専用の乗り物にはなんとサイファーが乗っていた。

べ「・・・サイファー。」

ス「・・・今はそいつの事よりリノアを助けるぞ!」

べ「うん。」

スコール達はなんとか忍び込むことができた。

そして奥へと進むと倒れるリノアの前に先ほどの2体のモンスターがいた。

べ「リノア!」

ス「行くぞ!」

ア「任せな!」

3人で力を合わせ2体を倒した。

スコールがリノアに駆け寄る。

リ「・・・怖かった。怖かったの!私、怖かったの!」

スコールの腕を両手で握り必死に訴える。

ス「もう終わった。」

リ「怖かったんだよ・・・。」

ス「バトルはいつもの事だろ?」

リ「ダメだったの・・・1人じゃダメだった。」

ス「・・・もう行く。」

そう言って冷たくリノアの手を払いのける。

しかし、リノアはもう一度腕を掴む。

ス「あんたの命令は覚えてる。」

ハァと大きくため息をつきこう言った。

ス「俺のそばから離れるな。」

リノアは黙って頷いた。

べ(スコール・・・。)

ベリンダは寂しそうにスコールとリノアを見つめる。

そんなベリンダをアーヴァインは見ていた。

ア「・・・さぁ、お二人さん。話が終わったら最後の仕上げの時間だよ。」

ス「あぁ、行こう。」

リノアとスコールに通り過ぎられるベリンダ。

ベリンダは後ろを向いたまま立ち止まってしまう。

ス「・・・おい。ベリンダ、どうした。」

べ「・・・ううん。早く行こう!」

ア「・・・。」

4人はからくり機械の中へと入っていった。

アーヴァインは用意されていた狙撃用のライフルを持つと静かに歩き出し、座り込んだ。

ス(なんだ急に黙って。)

べ「・・・。」

狙撃開始までまだ時間があるので、ひと休みすることにした。

ス「・・・リノア。サイファー生きてるぞ、あいつ魔女と一緒にパレードしてる。」

リ「どういうこと?」

ス「知るか・・・。」

べ「でもこのままじゃ、サイファーと戦うことになるわよ。」

ス「リノア・・・。」

リ「・・・覚悟してるんだよね、みんな。そういう事があっても普通のこと。」

ス「・・・。」

リ「心のトレーニング、たくさんしたんだよね。でも・・・もちろん避けられたらって思うよ。」

その言葉にベリンダは心が揺らぐ。

べ(避けられたらなんて考えてたら・・・前に進めない・・・。)

ベリンダはさっきから黙っているアーヴァインの元へ歩き出す。

それに気がついたスコールも後を追った。

べ「大丈夫?」

ア「・・・。」

ス「・・・まさか、ビビってるんじゃないだろうな。」

ア「・・・。」

べ「・・・怖いよね。」

アーヴァインは伏せていた顔を上げる。

べ「覚悟していても、いざ本番になると怖くなる。でも、アーヴァイン。自分の力を信じて。」

ア「・・・ベリンダ・・・君はいつもそうだったね。」

べ「え?」

ア「相手の悩んでる理由がわかって・・・不器用だけど励ましてくれる。」

ス「・・・。」

べ「・・・何言って・・・。」

するとからくり時計が動き出す。

そろそろ本番のようだ。
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