スコール夢小説★完結★

□ガルバディア・ガーデン
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べ「こんなところにいた。」

運動場へと繋がる通路のベンチにスコールは座っていた。

ス「・・・。」

べ「みんな驚いてたわよ。」

ス「・・・。」

ベリンダはスコールの横に座る。

べ「安心して。私はスコールがもし死んだとしても、過去形にしたりなんかしないから。」

ス「え・・・。」

自分の考えていることを当てられ驚くスコール。

べ「スコールはサイファーが死んだって聞いて・・・信じられなかったんでしょ?」

ス「・・・。」

べ「なのにみんなの中じゃ、すでに思い出の人。それが耐えられなかったのよね。」

ス「・・・どうして。」

べ「・・・私は自分の目でサイファーが死んだことを確認しないと、信じない。」

ス「・・・。」

べ「私の中じゃ、まだ思い出の人じゃないわ。」

ス「・・・そうか。」

するとスコールは何かを思い出す。










ス『おねぇちゃん・・・。』

べ『スコール。』

ス『ねぇ、エルおねぇちゃんはどこ?』

べ『・・・寂しいよね。』

ス『・・・。』

べ『エルおねえちゃんに会いたいよね。』

ス『うん。』

べ『きっと、おねえちゃんもここに居たかったはず。』

ス『え?』

べ『みんなの事が嫌いになったから居なくなったんじゃないよ。』

ス『・・・でも。おねえちゃんが居なくなったら僕1人だよ・・・。』

べ『何言ってんの!私がいるでしょ!』

ス『ベリンダ・・・。』

べ『私がたくさん、たーっくさん遊んであげる!』

ス『・・・。』

べ『私、スコールとお話ししててとっても楽しいよ!』

ス『・・・僕も・・・ベリンダと遊ぶと楽しい!』

べ『本当に?』

ス『うん!』

べ『えへへ。嬉しいな!』

ス『ベリンダは・・・居なくならないよね。』

べ『当たり前でしょ!!』

その言葉にスコールはにっこり笑う。

ス『じゃあ、今から遊ぼ!』

べ『うん!』









ス「・・・なぁ、ベリンダ。」

べ「ん?」

ス「・・・俺たちって・・・昔」

ピンポンパンポーンと放送が入る。

『バラムガーデンから来たSeed部隊はゲート前に集合してください。』

べ「何か決まったのかしら・・・。」

ス「・・・。」

べ「そういえば何か言おうとしなかった?」

ス「いいや、なんでもない。」

べ「・・・そう?じゃあ、行きましょう。」

前を歩くベリンダ。

ス「ベリンダ。」

べ「何?」

ス「・・・ありがとう。」

急なスコールのお礼に驚くが、嬉しかったのかにっこりと笑った。
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