リク夢小説★KH3まで完結★
□永遠
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なんとか敵を倒し、たどり着いた先にはゼムナスが待っていた。
ゼム「光の世界の勇者達よ。まだ、終わるわけにはいかない。」
マ「・・・。」
ゼム「光と闇が永遠ならば、我ら虚無という存在もまた永遠。」
リ「そう。光も闇も永遠だ。虚無もまた永遠だと認めてもいい・・・けれどゼムナス 。」
ソ「あんたが永遠ってわけじゃない!」
ゼム「ははは。お前達のそのきらめきもまた・・・。」
マ「ゼムナス !」
ゼムナス は目をつむり、力をためる。
ゼムナスとの最後の戦いが始まった。
ゼムナスは今までと桁違いの強さだ。
マ「やめてゼムナス!心を闇に染めないで!」
ゼム「もうお前の声など届かぬ。闇に散るがいい!!」
マ「そんな・・・。」
戦い続ける4人。
ソ「ゼムナス !!」
ソラがとどめを刺した。
ゼム「くううぅ!」
消えていくゼムナス 。
マ「ゼムナス!!忘れないで!あなたの心を!」
ゼム「・・・。」
マ「元の体に戻ったら、きっとまた闇と戦うことになる。」
ゼム「・・・。」
マ「けど負けないで!あなたは、彼なの!」
マリンの姿がアクアに見えるゼムナス 。
ゼム「・・・そうか・・・そうかもしれんな。」
ゼムナスの目には光るものが見えた。
ソラ達は、その場を抜け出したどり着いた場所は闇の世界だった。
目の前には暗闇と月、そして海があった。
その場に座るソラとリク。
ソ「・・・なんだか、俺も闇の世界に染まってきたかな。」
リ「世界は闇と光で出来てる。俺たちは・・・闇に染まるのさ。」
ソ「・・・そうだな。」
マ「何言ってるの?」
振り返る2人。
マ「2人は私に光をくれた。」
リ「・・・。」
マ「そんな2人が泣き言なんて、私が許さないんだからね!」
その表情は子供の頃のマリンと同じだった。
ソ「マリン!」
リ「・・・ははっ!」
すると、海に何か流れ着いてくる。
それを拾うソラ。
ソ「手紙だ。」
それを読む。
この世界のどこかにいるあなたへ。
すべての悲しみが消えるようにとか
すべての心がつながるようにとか
願うだけでは届かない思いを
かなえるために
私は進もうと思っています。
新しい旅立ちは
意外に簡単なことかもしれない
もしかしたら
それはもう始まっているのかもしれない。
この空がつなぐ世界で
辿り着く場所は一緒だと信じています。
それはカイリからの手紙だった。
目の前から光が溢れ出す。
マ「行こう!」
ソ「あぁ!」
3人は光に向かって歩き出した。