リク夢小説★KH3まで完結★
□喧嘩
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たどり着いたその世界は、モンストロという鯨の体の中。
マレフィセントが言うにはその人形はピノキオというらしい。
リ「待ってろよカイリ・・・。」
マ「・・・。」
マリンはマレフィセントと2人で話した前と後のリクの雰囲気が違うという事が気になっていた。
リ「なんだマリン。元気ないな。大丈夫か?」
マ「・・・ううん。なんでもない。早くピノキオを探そう。」
リ「・・あぁ。」
しばらく歩くと、船の上にソラ達が見えた。
リ「・・・ソラ。」
今だに3人で旅をしている現実を突きつけられ、リクの心の闇が強くなる。
マ「ダメだよ、リク。」
リ「・・・。」
マ「ソラはドナルド達がいるから、こうやって他の世界にこれる。リクとカイリを探すためには、仕方のないこと。」
リ「けど、結局カイリを先に見つけたのは俺たちだろ。」
マ「・・・。」
リ「あいつはキーブレードで世界を救う勇者ごっこをしているのさ。俺たちのことなんて、ついでになってる。」
マ「そんな事ないよ・・・ソラはリクもカイリも忘れてない。」
リ「・・・それじゃあ、マリンもソラ達の所へ行けよ!」
マ「えっ・・・。」
心が痛くなるマリン。
リ「マリンも、キーブレードに選ばれたんだろ?けど、本来の力は出ていない。もしかしたら、ソラと過ごした方が・・・。」
リクがマリンを見ると、静かに涙を流していた。
リ「あっ・・・ごめん、俺・・・。」
マ「・・・。」
マリンは走って行ってしまった。
リ「マリン・・・。」
すると、こちらに興味を持ったのかチラチラ覗くキノピオ。
マリンの事も気になるが、リクはピノキオを誘い出した。
すみっこで、涙を流すマリン。
するとそこにマレフィセントがやってくる。
マレ「かわいそうなマリン・・・。リクはお前の心をわかっていないね。」
マ「・・・。」
マレ「お前はただ、リクとあの子の為を思って言っただけ・・・。」
マ「・・・。」
マレ「そして、リクのために自分の気持ちを押し殺している・・・ここには誰もいない。お前の本当の気持ちを言ってごらん。」
マ「・・・私は、ひどい人間。」
マレ「ん?」
マ「カイリが見つかって嬉しいはず・・・なのに、リクがそっちに行っちゃうと思うと・・・苦しい。」
マレ「・・・。」
マ「リクの中がカイリでいっぱいなのが・・・悲しい。」
マレ「・・・自分を責める事ないよ。そう思っても何も悪くない。リクは罪深い男なのさ。」
マ「・・・。」
マレ「好きな女の事で頭がいっぱいで、そばにいるマリンの事を見ようともしない。」
マ「・・・。」
マレ「自分の気持ちを押し殺そうと何だろうと私は、マリンの味方だよ。」
すると、空中に白いキーブレードが現れる。
ー 無のキーブレード ー
ー 闇に近い無 ー
ー闇に染まった無 ー
すると、真っ白だったキーブレードは真っ黒に染まった。