リク夢小説★KH3まで完結★
□心の奥
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リ「マリン。起きてるか?」
部屋の外から話しかけるリク。
マ「うん。」
リ「マレフィセントが他の世界に連れていってくれるそうだ。ソラとカイリを探しに行こう。」
マ「わかった。」
2人はマレフィセントの元へと向かった。
マレ「おはよう。リク、少し席を外してくれるかい?」
リ「マリンに何をする気だ。」
マレ「何もしやしないよ。言ったろ、私に協力してくれるだけでいいと。」
リ「・・・何かあったらすぐに呼べよ。」
そう言って外に出ていく。
マレ「マリンには、まだ言ってなかったね。」
マ「・・・。」
マレ「私はね、7人のプリンセスを集めているのさ。それに協力する代わりに、リクの望みをなんでも叶えてやると。」
マ「望みは・・・カイリ。」
マレ「そうさ、マリンでもソラでもない。」
マ「・・・。」
マレ「お前も何か望みはあるかい?協力すれば叶えてやってもいい。」
マ「望み・・・。」
マレ「リクの心か?」
マ「・・・そんなものいらない。」
マレ「ふふふ、まぁいい。考えておくんだね。」
そう言ってリクを中に呼ぶ。
リ「大丈夫だったか?」
マ「うん。」
マレ「さあ、いくよ。」
マレフィセントは2人を連れて他の世界へと向かった。
プリンセスをどんどん手に入れるマレフィセント。
それに協力するリク。
そんなにカイリが大切なのかと、マリンの心はズキズキと痛んだ。
リ「なぁ、あの時なんて言われたんだ。」
マ「あの時?」
リ「旅に出る前にマレフィセントと話をしただろ?」
マ「・・・協力すれば、望みを叶えてやるって。」
リ「それだけか?」
マ「・・・リクの望みはカイリ、でしょ?」
リ「・・・やはりその話か。」
マ「そんな事、知ってた。だから別に・・・なんとも思わなかった。」
リ「・・・ごめん。」
謝るリクに胸が締め付けられた。
なんとも思ってなかったのに、なんでだろうと手をぐっと握りしめた。
リ「でも、カイリを探してる途中でマリンも見つかると思ってたんだ!だから・・・。」
マ「もういいよ・・・わかってるから。」
そう言って部屋を出ていく。
マ「あれ。」
マリンの目からは涙が流れていた。
マ「どうして。」
するとそこにマレフィセントがやってくる。
マレ「お前の心が反応しているのだよ。」
マ「私の心・・・。」
マレ「辛いだろう、悲しいだろう。その涙が証拠さ。」
マ「・・・。」
マレ「さぁ、お前の望みはなんだい?」
マリンはゴシゴシと涙を拭く。
マ「・・・望みなんてない。」
そう言って歩き出した。
マレ「ふん。奴の気配がしたから、リクのように簡単に落ちると思ったんだけどね。」