楠雄夢小説 ★完結★
□占い
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海「なんだ、斉木と佐能は休みか。」
窪「斉木が休むなんて珍しいな・・・。」
燃「なんだ?二人でズル休みか?なんだよ俺っちもサボりたかったな〜。」
海「バカ!お前じゃないんだからあの二人がズル休みするわけないだろ!!」
楠(まったく。勘だけは本当にすごいな燃堂。)
蛍「うう、大丈夫かなぁ。」
蛍は楠雄の部屋に来ていた。
そんな二人を部屋の外から見る楠雄の両親。
久「くーちゃんが急にお休みするって言うから何かと思ったら・・・。」
國「青春だなぁ、僕もママと高校生の頃に会ってたら同じことをしたかもな。」
久「あらやだパパったら。」
楠(うるさいぞ。)
楠雄は超能力で部屋の扉を閉める。
相卜は昨日と違って、オーラがはっきりと見えるらしい。
蛍「これって・・・逃げ道ないんじゃ。」
楠『・・・そうだな。』
楠雄はしばらく考える。
楠『仕方ない。僕は本当のことを話しにいく。隠してても無駄だからな。』
蛍「えっ。」
楠『大丈夫だ、キミのことは話すつもりはない。』
そう言って瞬間移動で学校へ行ってしまう。
蛍「斉木くん・・・。」
しばらく悩んでいると、楠雄が部屋に帰ってくる。
蛍「あ、あれ?早いね。」
楠『あぁ、もう大丈夫だ。』
蛍「え?」
楠『どうやら相卜がオーラが見えなくなったのは僕のオーラが大きかったからしい。』
蛍「それってどういう・・・。」
楠『さっき測ったら半径200メートルほど僕のオーラはある。その中にいる人物のオーラは僕のオーラが覆いかぶさって見えなくなったという事らしい。』
蛍「それじゃあ、離れたところで見られない限り大丈夫ってこと?」
楠『あぁ。僕と同じ能力を持つキミも、だいたい同じオーラだろうからな。』
良かったぁと安心する蛍。
蛍「でも、相卜さんの運命の相手のSKって・・・斉木くんのこと・・・だよね?」
楠『・・・そうだったとしても、僕は彼女には興味ない。』
蛍「で、でも話してみたりしたら意外と気が合うかもよ。」
楠『・・・それはないな。』
蛍「・・・そっか。」
楠『それに・・・僕には・・・。』
蛍「・・・僕には?」
楠『・・・いや、何でもない。』
蛍(好きな人でも・・・いるのかな。)
斉木の心を読んでみようとする蛍。
しかし、寸前でやめる。
蛍(そんなことしたら、斉木君に悪いよね・・・。)
もしかしたら、斉木の好きな人がはっきりするのが怖かったのかもしれない。