桐生夢小説

□沖縄
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桐「あれから何ヶ月も経ったんだ。あいつは兄さんと。」

遥「真島さんに取られたら承知しないって薫さんに言われたでしょ!」

桐「それはそうなんだが・・・。」

遥「私、もし芽依さんが真島さんと一緒になってたら薫さんに言っちゃうからね!」

桐「そ、それは勘弁してくれ。」

そんな話をしながらアサガオに帰る。

「あ!お帰りなさーい!」

「おじさんにお客さんが来てるよ!」

桐「俺に?」

縁側を見ると大きな帽子をかぶった女性がいた。

桐「・・・芽依?」

芽「あ!お、お久しぶりです。」

遥「芽依さんだ!!」

ギューと抱きつく遥。

芽「遥ちゃんおっきくなったね!」

遥「うん!結構身長伸びたんだ!」

芽「そっか!」

桐「なんでここに・・・。」

芽「あっ!勝手に来てごめんなさい!」

桐「いや、それはいいんだが。」

芽「その・・・私。」

桐「・・・。」

芽「その・・・。」

桐「な、なんだ。」

お互い心臓がバクバクしたいた。

芽「・・・こ、こっちで2号店でも開こうかなって思って!」

桐「に、2号店?」

芽「は、はい!あの店は武田くんって子に任せてきたんです!真島さんの提案で。」

桐「兄さんの?」

芽「はい。今はあの店のオーナーで・・・その。」

静まり返る2人。

芽「ご、ごめんなさい!それだけ伝えにきて。じゃ、じゃあお店の場所決まったら連絡しますね!」

遥「あ!芽依さん!」

帰ろうとする芽依。

桐生は自然と芽依の腕を掴んで止めていた。

桐「待て。」

芽「は、はい?」

桐「・・・お前が良ければ、一緒に飯でもどうだ。」

芽「え?」

桐「今日は俺が作る日なんだ・・・。」

芽「・・・良いんですか?」

桐「あぁ。」

「お姉ちゃんも一緒に食べるの?」

桐「そうだ。おじさんのお友達なんだ。仲良くしてやってくれ。」

「うん!」

「ご飯ができるまで一緒に遊ぼ!!」

芽「・・・ええ。良いわよ。」

やったーと喜ぶ子供たち。

桐生は早速料理をしにキッチンへ向かった。
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