桐生夢小説
□彼との仲
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目を開けると、心配そうに覗き込む桐生が見えた。
芽「桐生・・・さん?」
桐「芽依・・・すまない。」
芽「え?」
桐「・・・お前を・・何度も危険な目に合わせてしまった。」
芽「・・・桐生さんのせいじゃありませんから。今回は真島さんのせいです!」
真「おいおい、言ってくれるなぁ芽依ちゃん。」
横を見るとベッドに寝る真島が見えた。
芽「あ、聞こえちゃいました?」
真「聞こえるように言ったやろ。」
芽「さぁ、どうでしょうね。」
真「ほらその態度!確信犯や!!」
狭「ふふ。あなた達仲が良いのね!」
真「せやな!なんだかんだ言って、俺たちは切っても切れん仲や!なっ?」
芽「・・・。」
真「何も答えんのかい!」
あははと笑う芽依。
狭山と真島もつられて笑った。
桐「・・・。」
芽「・・・桐生さん?」
桐「・・・俺たちはこれから関西に行く。」
芽「え?」
狭「ジングォン派という組織の事件について調べに行くの。彼は私の監視下にいる。だから、ついてきてもらうのよ。」
芽「・・・そう、なんだ。」
桐「今はゆっくり休んでいてくれ。何かあったら必ず連絡しろよ。」
芽「はい。」
そう言うと、2人は病院を出ていった。
真「・・・なんだかんだ言って・・・切っても切れない仲はあいつらの方かもしれんな。」
芽「・・・そうですね。」
あれから数日後。
傷は治りいつも通りの生活が戻ってきた。
そんな時、真島から連絡が来る。
芽「え?桐生さんが神室町に?」
真「芽依ちゃんには知らせとこかな〜と思ってな。来るなら来いや。」
芽依は急いで賽の河原へと向かった。
真「おっ!こっちやこっち!」
芽「何処にいるんですか!?」
真「まぁ、落ち着きーな。こっちや。」
真島は奥へと連れていった。
鼻歌を歌う真島。
芽「ご機嫌ですね。」
真「そう見えるか?」
芽「いやだって、鼻歌。」
真「ヒヒっ。」
真島は鼻歌を歌いながら扉を開ける。
そこには、花屋と大吾そして桐生がいた。