桐生夢小説
□再会
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芽「えー!年下だったのー!」
狭「なによ!そんなに老けて見えたの!?」
芽「それって私にも失礼なんじゃない!?」
狭「あはは!ごめんなさい!」
狭山は25歳、芽依は28歳。
年が近い同士話が合うようだ。
ビールをぐびぐび飲んでいると、桐生が帰ってきた。
桐「なんだか楽しそうだな。」
芽「桐生さん!」
芽依から連絡を受け、整体院にやってきた。
狭「あなたね、勝手な行動は許さないわよ!」
桐「悪かったな。」
芽「桐生さんもどうですか?たくさん買ってきましたよ!」
そう言ってビールを渡す。
桐「あぁ。」
桐生もビールを飲む。
桐「体はもう大丈夫なのか?」
狭「ええ。芽依さんにシャワー室借りてお酒飲んで話してたらすっかり元気になったわ。」
桐「そうか。」
芽「それで・・・どうして神室町に戻ってきたんですか?」
桐「・・・話せば長くなる。」
芽「・・・そうですか。」
狭「久しぶりの再会なんでしょ?私の面倒も見させたんだから話てあげなさいよ。」
桐「・・・。」
桐生は話し出した。
1年前の事件で東城会は弱体化し、そこに目をつけた関西のヤクザ組織、近江連合は東城会吸収を狙って活動を始めた。
その事に気付いた東城会5代目会長寺田は、桐生に伝える。
だが、直後に近江連合からの刺客によって銃撃されてしまった。
寺田の意思を告いだ桐生は再び神室町へ戻り、東城会を救うために関西へと向かう事になったのだ。
芽「それがどうして神室町に?」
桐「あぁ。」
関西に行く前に、堂島大吾を探した。
堂島組長の息子だ。
寺田が死に、彼は今の東城会を建て直す為に必要だった。
神室町で大吾を探し、一緒に関西の近江連合に向かった。
近江連合の会長、郷田仁が近江との五分の盃を了承し、神室町へ向かおうとしたその時、息子の龍司が襲いかかってきた。
東城会との五分の盃が気に入らないようだ。
なんとか守り抜き、大吾に会長を任せた。
その2人が神室町に向かったという情報を手に入れ戻ってきたという事らしい。
芽「そんな事が・・・。」
狭「私は桐生一馬の身辺保護を頼まれたの。だから、勝手な行動は許さないってこと。」
芽「なるほど。」
状況を把握した芽依。
桐生は狭山に問いかけた。