ゾロ夢小説 番外編

□悪夢
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ナミが朝早く起き、みかんの世話をしているとゾロが歩いてきた。

ナ「あら?あんたがこの時間に起きてるなんて珍しいわね。」

ゾ「なんだ、いたのか。」

ナミはみかん畑から降り、ゾロの前に立つ。

ナ「・・・ねぇゾロ、目のクマ凄くない?」

ゾ「あ?」

ナ「まさか、あんたが寝不足なんて言わないわよね?」

ゾ「うるせーな、そんな訳ねぇだろ・・・。」

なんだか元気がないように見えた。

ナ「・・・ねぇ、やっぱりまだ休んでた方がいいんじゃない?」

ゾ「・・・大丈夫だって言ってんだろ!」

強めに返すゾロ。

ナミは驚き、言葉が返せない。

ゾ「・・・悪い。」

ゾロはそのままトレーニングルームへ向かった。

ナ「ゾロ・・・。」



トレーニングルームに着くが、ダンベルを一つ持って上げ下げする程度で、いつもの大きな重りは持とうとしない。

そこにロビンがやってくる。

ゾ「何だよ。」

ロ「あなたにお化粧してあげようと思って。」

ゾ「は?」

ロ「いいからこっちに向いて座ってもらえる?」

ゾ「何で化粧なんかしなきゃ何ねえんだ。」

ゾロはロビンをシカトし、トレーニングを続ける。

すると体から腕が生えてきて拘束されてしまう。

ゾ「何すんだ!」

ロ「少しで終わるから、ね?」

ゾ「・・・。」

ゾロはおとなしくなった。



ロ「はい出来上がり。」

ゾ「何したんだよ。」

ロビンは鏡をゾロに向けると、先ほどまであったクマが綺麗さっぱり消えていた。

ゾ「・・・凄えな。」

ロ「これなら誰にも何も言われないでしょ?」

ロビンは化粧道具をしまっていく。

ゾ「・・・悪いな。」

ロ「あなたが眠れるまで毎日お化粧してあげるわ。だから、はやく治してね。」

ニコッと笑いトレーニングルームを出ていった。

ゾロは小さくため息をつきトレーニングを再開した。




そんなある日、海軍が船を襲ってきた。

ウ「敵襲ー!敵襲ううぅぅ!!」

チョ「沢山いるぞ!!」

ル「野郎ども!!戦闘だ!!」

ルフィは次々海軍を倒していく。

サ「おめえらナミさんとロビンちゃんを傷つけたらタダじゃおかねえからな!!」

ブ「ヨホホホ!!海軍との戦いなんて何十年振りでしょうか!」

ゾロも刀を抜き戦闘態勢に入る。

ゾ(っち・・・人数が多いな。)

ゾロはいつものように龍巻きをしようと構えるが、急に大きな耳鳴りがする。

ゾ「うっ。」

目を閉じ耳を押さえ膝をついてしまう。

ウ「おいゾロ!後ろ!」

パッと目を開けるが視界が歪む。

ゾ(くそ!!)

すると、ゾロを斬ろうとしていた海軍をサンジが蹴り飛ばす。

サ「何やってんだテメェ!」

ゾ「・・・悪い。」

ゾロはゆっくりと立ち上がる。

サ「役立たずは中で休んでろ!」

いつもなら怒るゾロだが、何も言わずに刀をしまった。

サ「おいウソップ!ゾロを中へ運べ!」

ウ「お、おう!!」

急いでゾロの元へ行き、ゾロに肩を貸して食堂へと向かった。

ゆっくりゾロを座らせる。

ウ「おい、大丈夫か?」

ゾ「・・・あぁ。」

そういうゾロだが顔色が悪い。

ウソップは水をコップに注ぎゾロに渡した。

ウ「飲めるか?」

ゾ「悪いな・・・。」

ゆっくりとコップを握り口元に持っていくが、手が震えていた。

ウ(おいおい。手がめっちゃ震えてるじゃないか・・・本当に大丈夫なのか?)

ウソップは心配そうにゾロを見つめる。

ゾロは水を飲み干し、机にコップを置いた。

ウ「なぁ、まだ調子悪いんだろ?無理して動くなよ。」

ゾ「・・・。」

ゾロは目を閉じる。

ウ「・・・横になるか?」

するとその時食堂に海軍が入ってくる。

「ロロノアゾロ!!覚悟!!」

ウ「うわぁ!!キターーー!」

ゾロは刀を一本抜き、構える。

そして次々と斬っていく。

ゾ「ハァハァ・・・。」

「おのれロロノア!!」

ゾ「ウラァァ!!」

ゾロは最後の1人を斬った。

ウ「よ、よかった。」

しかしウソップの目に映ったのはゆっくりと倒れるゾロだった。

ウ「おい!!ゾロ!!しっかりしろ!!」

しかし目を開けない。

ウ「怪我は・・・してないみたいだな。」

ウソップは大きな声でチョッパーを呼んだ。
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