土方夢小説

□入れ替わり
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二人を連れて散歩へ向かう琴。

定「ワンワン!!」

なんだか怒っているようだ。

琴「仕方ないでしょ。散歩にいかないと定春ちゃんがストレス溜まっちゃうじゃない。」

定「ワン・・・。」

琴「定春ちゃん。今あなたは銀時君なんだから二足歩行するのよ?出来るかな?」

銀時(定春)の手を取り立ち上がらせる。

銀「アォ!」

最初はぎこちなかったが、なんとか歩けるようになった。

桂「ん?銀時に琴ではないか。」

琴「あ、小太郎くん。」

定「ワンワン!!」

桂「おお!定春殿!!」

頬を染めて抱きつく桂。

桂「お腹・・・モフモフさせてもらってもよろしいですか?」

桂は定春(銀時)の体を撫で始める。

定「ワ、ワオーン!ワンワン!」

琴「あ、小太郎くん・・・その定春ちゃんは・・・。」

しかし、琴の声は聞こえていないようだ。

すると、銀時(定春)がどこかへ行こうとする。

琴「あ!ダメよ定春ちゃん!」

琴は肩を掴み止めようとする。

銀「アォ!!」

琴「ちょ!ま、待ってよー!」

しかし、琴を引きずりどこかへ走って行く。

土「ん?」

ベンチでタバコを吸う土方。

すると、目の前からものすごい勢いで走ってくる銀時(定春)が目に入る。

土「なんだ?また追いかけられるような事・・・あ?」

その銀時(定春)の後ろには琴が掴まっていた。

土「おい待てコラッ!」

その言葉に素直を止まる銀時(定春)。

土「お前、まさかこいつの店で無銭飲食したんじゃないだろうな。」

琴「ち、違うんです土方さん。」

土「琴は黙ってろ!だいたい、こんな天パ野郎に飯なんて食わせなくてもいいんだよ!どうせツケで頼むとか言うんだろ?」

琴「ま、まぁ。そう言う時もありますけど。」

土「お前ちゃんとツケ返してるんだろうな?・・・おい、聞いてんのか?!」

返事をしない銀時(定春)の胸ぐらを掴む。

すると、その土方の手に噛み付く銀時(定春)

土「いってぇ!!!何すんだこの野郎!!」

琴「あ、ダメでしょ!定春ちゃん!」

銀「アォン・・・。」

土「定春?」

琴「あ、私もよくわからないんですけど・・・定春ちゃんと銀時君が入れ替わっちゃったみたいで。」

土「は?何言って・・・。」

すると今度は定春(銀時)が凄い勢いで走ってくる。

定「ワンワン!!」

琴「あぁ、ごめんごめん。定春ちゃんが勝手に走っちゃって。」

定「ワンワンワオーン!」

土「おい。どうせこいつが考えた嘘なんじゃねえのか?」

琴「私も最初はそう思ったんですけど、いつもの定春ちゃんより人間ぽいっていうか・・・なんて言うか。」

銀時と定春を交互に見る土方。

土「お手。」

銀「アォ!!」

お手をすんなりする銀時(定春)にプフっと吹き出す。

土「伏せ!」

伏せもすんなりする。

土「はははっ!確かに入れ替わってるかもな!!!こいつが素直にこんな事するわけねえ!」

楽しそうに銀時(定春)にいろいろ試す土方。

定「グルルル!!」

定春(銀時)は土方の頭に噛み付く。

琴「あっ!ちょっと!」

土「て、てめぇ・・・。」

するとそこに神楽と新八がやってくる。

新「あぁ、定春ダメじゃないか!」

神「おい、寝グソ侍。ちゃんと寝グソは片付けてきたんだろうな?」

銀「アオ!!」

銀時(定春)は嬉しそうに神楽に抱きつこうとする。

神「近寄るなヨ汚らわしい!」

神楽は蹴りをくらわす。

銀「あ、アォ。」

琴「あの、二人とも。ちょっと聞いて欲しいんだけど。」

新「どうしました?」

琴はあったことを二人に話した。

新「まさか・・・本当に銀さんなんですか?」

定「ワンワン!!」

神「でも、なんで入れ替わっちゃったアルか?」

知らないと首を振る定春(銀時)。

土「まぁ、このままでも何もかわらねぇよ。どうせ食っちゃ寝してんだろ?」

確かにと3人は頷く。

定「ワオーン!!」

新「まぁ、とりあえず明日になっても治ってなかったらどうするか考えてみましょう。」

神「そうだナ。行くよ定春!」

銀「アォ!」

新「うっ、なんだか気持ち悪いですね。」

琴「じゃあ、私買い物してくるから二人をお願いしてもいい?」

新「はい!こちらこそご迷惑をおかけしました!」

定「ワンワン!!」

銀時と定春は神楽と新八と一緒に万事屋へと帰っていった。
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