土方夢小説
□気持ち
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休み時間になると銀時にもらった木刀をひと振りをする琴。
亜「店長かっこいい!!」
琴「そ、そう?」
亜「これで、あの刀がなくても大丈夫ですね。」
琴「え?」
真剣の事を話した事がないのに、知っている亜紀に驚く。
亜「急にお店を休むって言った時、何かおかしい・・・店長は何か隠してるって思って、お店の裏口を見張ってたんです。そしたら、変装して刀を持って出かけるのを・・・目撃して。」
琴「そうだったんだ。」
亜「でも、店長は店長です!!私の大好きな店長なんです!何か事情があるんだ。それが終わったらきっと帰ってきてくれる。そう信じて待ってました・・・。」
琴「亜紀ちゃん・・・。」
亜「遅くなったけど・・・お帰りなさい店長!」
ニコッと笑う亜紀に涙を流す琴。
琴「亜紀ちゃん・・・ありがとう。ごめんね・・・。」
ぎゅっと亜紀を抱きしめた。
亜紀も抱きしめ返す。
2人の友情はより深いものになった。
銀「あーあー全部吸い取りやがってあの台め。」
すっからかんになった財布を懐にしまう。
長「お!銀さん!なんだよその顔。あっ!パチンコに負けたんだろ!?」
マダオが近寄ってくる。
銀「ああ。新装開店だっていうから入ってみたら、ただの銀の玉吸引機だったよ。」
長「はっはっは!まぁ、そんな時もあるさ!俺が奢ってやるから一杯飲まねえか?」
銀「え?長谷川さんがおごるなんて・・・さ、さては!!今日の競馬当たりやがったな!!」
長「へへん!ほらこの通りよ!」
マダオの財布は珍しくパンパンになっていた。
銀「こ、こんなに儲けたのか!?」
長「俺にだって勝利の女神が微笑む時はくるのさ!!さぁ、行こうぜ!」
2人は居酒屋へと入り酒を飲んでいく。
長「で、負けただけじゃそんな顔にならないだろ?なんかあったのか?」
銀「・・・まぁな。」
長「俺に言ってみろって!マダオ仲間だろ?」
銀時はぐいっとお酒を飲み干す。
銀「なぁ。俺、琴の前だと態度変わるか?」
長「あ?・・・あぁ。確かに違うかもなぁ。なんつーか、よく笑う?うーん。なんだろな。」
銀「そうか・・・。」
長「それがどうした?」
銀「いいや、なんでもねぇ。あ!俺酒追加ね!あと唐揚げ!!」
長「あっ!人の金だと思ってどんどん注文すんなよ!」
銀「いいじゃねえか、どうせ明日にはギャンブルやってすっからかんになるんだからよ!」
長「・・・まぁ、それもそうか!姉ちゃん俺も酒追加ー!」
2人はどんどん酒を飲んでいった。