土方夢小説

□距離
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色々と騒ぎはあったがなんとか最後の方まで進むことができた。

司会者が、プレゼントがある人は前に出て来てください言う。

新「姉上!ここで名誉挽回するしかありません!持っていきましょう!あのケーキ!」

妙「でも、みんなあんな凄いもの普通にプレゼントしてる。」

前を見ると新車をプレゼントする人がいた。

妙「こんな小さなケーキ持っていくの、なんだか恥ずかしくて・・・。」

新「何言ってるんですか。九兵衛さんの為に作ってもらったケーキでしょ?きっと喜びますよ。」

銀「そうだ。プレゼントってのは値段じゃねえぞ。込めた気持ちが大事なんだ。」

そういって、ジャパニカ学習帳を取り出す銀時。

新「あんたのプレゼントはどこに気持ちが入ってるんだよ。」

銀「32ページあたりだ。」

新「知らねーよ!ほら、行きましょう姉上!この人のよりは全然マシですって!」

お妙は頷きケーキを持って立ち上がる。

すると、男性とぶつかりケーキを落としてしまった。

妙「あっ。」

「あぶねーな馬鹿野郎!!貧乏人どもが場違いな所でウロウロしてんじゃねーぞ!!・・・ふ、ざまーみやがれってんだ・・・。」

琴「お妙さん・・・。」

琴はお妙に駆け寄る。

新八はぶつかって来た男性を呼び止める。

新「待てよ・・・。今あんた、わざとぶつかったな。・・・謝れよ。ちゃんと姉上に謝れ!!」

「なんだクソガキ。」

そんな騒ぎに注目が集まる。

そして、セレブ達からヤジが飛んでくる。

「帰れ!!場違いなんだよお前ら!ここはお前らが来ていいような場所じゃねえんだよ!!」

「そうだそうだ!」

「帰れ!」

すると、お妙にぶつかって来た男性がニヤつく。

「だそうだ。どうやら悪者は俺じゃなくてお前らの方らしい。」

新「帰らない・・・。お前が謝るまで僕は帰らないぞ!!」

銀「新八。」

東「帰っていただけますか?」

新八が振り返ると、東城がこちらに向かってくる。

その言葉にセレブ達のヤジはヒートアップしていく。

そして、ぶつかって来た男性は新八の手を振りほどく。

「わかったか!!さっさと帰れ!」

すると、新八の横に来た東城は新八ではなくぶつかって来た男性の腕をとり投げ飛ばす。

東「私は、若の友人達を侮辱したやつに出て行けといったのですよ。」

新「東城さん。」

「貴様!誕生日を祝いに来てやった客に対してなんだその言い草は!」

周りのセレブが騒ぎ始める。

東「お客?こちらから来てくれと頼んだ覚えはありませんがね。私がこの生誕祭にお呼びしたのは、この若のご友人方だけです。」

「ぐっ!」

東「他のものはどこから甘い匂いを嗅ぎつけて来たのか、毎年毎年頼みもせずのにゾロゾロとご苦労様ですな。」

その言葉を不愉快に感じたのか、セレブ達は次々と出ていく。

「覚えておれ!」

「我らにこんな恥をかかせタダで済むと思うな!」

捨て台詞を吐いていく。
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