土方夢小説
□日常
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銀「ほら!ヅラ!お前も飲め!」
桂「ヅラじゃない、桂だ。・・・だが銀時、用があると言うから来てみたものの・・なぜ俺がここで酒を奢らなければならない。」
銀「何言ってんだよ。この間の貸しを返してもらうって言うのが用だ。」
銀時達はお妙が働くキャバクラで飲んでいた。
桂「確かに必ず返すと言ったが・・・リーダーと新八くんには何も貸していないぞ!」
2人はジュースやフルーツを食べていた。
神「細かいこと気にすんなよヅラ。そんなんだからいつまで経ってもヅラなんだよ。」
桂「ヅラじゃない桂だ!」
するとそこにお妙がやって来る。
新「あ!姉上!」
妙「新ちゃん遅れちゃってごめんね。今日人数足らなくて・・・。」
新「・・・確かに、今日はなんだか忙しそうですね。」
妙「そうなのよ。だから、今日だけお願いしちゃった!」
新「お願い?」
妙「あっ!こっちこっち!」
お妙は誰かを呼ぶ。
琴「こ、こんばんわ。」
新「琴さん!」
琴はお妙の隣に座る。
妙「琴ちゃん、今日1日だけなのにもう指名されちゃって大人気なのよ!」
銀「へぇ、やるじゃねえか!」
すると後ろから声が聞こえてくる。
近「確かに琴さんは美しいですが、僕はお妙さんを指名しますよ!だってお妙さんは、未来のお嫁さんなんだから!」
どうやら桂には気がついていないようだ。
桂「こ、近藤!」
逃げろと看板を出すエリザベス。
しかし、お妙が近藤を殴り飛ばし、近藤は気を失ってしまった。
琴「ひっ!」
妙「さぁ、じゃんじゃん頼んじゃってね!」
銀「よし!今日は飲むぞー!」
新&神「おぉー!」
桂「ハァ・・・。」
琴「ま、まぁ桂さん・・・桂さんも飲みましょう?ね?」
桂「・・・そうだな。こうなったら無一文になるまで飲んでやる!」
琴にお酌されグビっと飲み干す。
しばらく盛り上がると、土方と沖田と山崎が入って来る。
銀「げっ!隠れろヅラ!」
桂「ヅラじゃない!桂っ」
セリフの途中だったが机の下に桂とエリザベスを隠す。
土「おい、近藤さんがここにいるって聞いたんだが。」
沖「あ、あそこにノビてますぜぃ。」
近藤に駆け寄る真選組。
山「ちょっと!局長!!しっかりしてくださいよ!」
近「う、うーん。・・・何をしていたんだ俺は。」
その間に琴は桂に着替えを持って来る。
桂「なんだ、これに着替えろと言うのか。」
持ってきたのは女性用の着物だった。
琴「見つかったら大変でしょう?さぁ、はやく!」
桂は琴の言う通り着替える。
土「うちのゴリラが迷惑かけたな・・・あ?こんなとこで会うとは、腐れ天パ。」
その横に座る女性に驚く土方。
土「お、お前・・・何でここに!」
桂のことがバレたと思う一同。
沖「あれ?確か・・・喫茶店の女。金に困ってんのかい?」
どうやら琴に驚いたようだ。
琴「い、いや。今日1日だけ・・・人数が足らないって言われたんで。」
山「なんだ、そう言うことですか。」
銀「わかったら、早くゴリラ連れて帰れ。」
山「言われなくてもそうしますよ。ほら!局長!帰りますよ!」
近「いやだ!俺はお妙さんに酒を注いでもらうまで帰らないぞ!」
神「じゃあ、一生帰れないネ。」
山「ちょっと局長!!!」
近「いーやーだー!」
グイグイ引っ張る山崎だったが、柱にへばりつきビクともしなかった。
山「副長ー!手伝ってくださいよー!」
すると、土方がソファに座る。
土「そうなったらテコでも動かねぇよ。・・・悪いがこっちにも酒をくれ。」
近「としー!」
目を輝かせる近藤。
沖「とかなんとか言っちゃって、本当は土方さんがあの女に注いでもらいたいんじゃないんですかい。」
土「なっ!べ、別にそんなんじゃねぇ!」
沖「へーへー。そうですかい。」
こうして、真選組に万事屋、そして攘夷浪士と異様な組み合わせで飲むことになった。
しかし、そんな事関係ないかのように盛り上がる。
その中には笑顔の琴と土方の姿があった。
そんな1日。