ゾロ夢小説

□リトルガーデン
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そして、その夜。

サ「野郎ども!メシだぞー!」

ル「メシぃ!」

そのサンジの号令に食堂に集まる一同。

「いただきまーす!」

みんなは笑顔で食事を始める中、ゾロは難しい顔して食べていた。

サ「おい。てめぇ、嫌なら食うなよ。」

ゾ「あぁ?!」

サ「感謝して食わねえやつには食べる権利はねぇ!!」

その言葉に箸を乱暴に置く。

ゾ「そうかよ!!じゃあいい!!」

そう言って船の後ろへ行ってしまう。

つ「ゾロ・・・。」

ビ「い、いつもこうなの?」

ナ「まぁ、サンジくんとゾロは・・・そんなところね。」

ウ「なんだよあいつ。」

サ「まだイラついてんのか。」

ナ「・・・ハァ。」

サンジは悲しい顔したつぐみを見る。

サ「つぐみちゃん。君は気にする事ないんだからね?」

そう言って隣に座る。

つ「・・・うん・・・。」

ル「なんだ、また喧嘩したのか?!」

つ「い、いや。その・・・。」

ナ「あんたは黙ってなさい!」

そう言ってルフィの口に肉を詰め込む。

つぐみは悲しい顔をして下を俯向く。

それを見たサンジはつぐみの頭を撫でる。

サ「ごめんな。クソマリモのせいで嫌な思いさせて。」

つ「なんで・・・サンジが謝るの?」

サ「つぐみちゃんが悲しんでるの見ると・・・どうにか笑顔にしたいって・・思うんだ。」

つ「・・・。」

ナ「サンジくん?」

サ「まぁ!あいつの事だ!気がついたら普通に戻ってるさ!」

つ「サンジ・・・。」

サ「さぁ、腹一杯食ってくれ!」

ニコッと笑うサンジに少し元気を取り戻す。





その日の深夜。

つ「ゾロ。」

甲板で寝ていたゾロの元へ向かう。

ゾ「・・・なんだよ。」

つ「・・・。」

しばらく沈黙が続く。

するとゾロがため息をつく。

ゾ「何かあるから来たんだろ?」

つ「うん。」

つぐみは話し出す。

つ「私・・・お酒飲みすぎちゃって・・・その、ゾロに何か言って・・・覚えてないって、ひどい事だと思う。」

ゾ「・・・。」

つ「必ず・・・思い出してみせるから・・・だから・・・。」

つぐみは涙を流す。

つ「だから・・・側にいてもいい?」

ゾロはその言葉を聞いて、優しくつぐみを抱きしめる。

つ「ゾロ・・・。」

ゾ「俺も・・・大人気なかった。」

つ「ゾロぉ・・・。」

今度は大粒の涙を流す。

ゾ「もし俺が・・・お前に気持ち伝えた時。」

つ「・・・。」

ゾ「また、言ってくれよ。あの言葉。」

つ「うん。」

ゾ「・・・。」

ゾロはもっと強くつぐみを抱きしめる。

しばらくして、体を離すとゾロのお腹が鳴る。

つ「お腹空いてるの?」

ゾ「・・・夕飯食い損ねたからな。」

つ「じゃあ、私が何か作ってあげる!!」

ゾ「でも、あいつに怒られねぇか?」

つ「私が明日謝るから大丈夫!!」

ニッコリ笑うつぐみに微笑むゾロ。

そして、つぐみは料理を作る。

つ「さぁ!召し上がれ!」

ゾ「いただきます。」

ゾロはガツガツと食べていく。

つ「おいしい?」

ゾ「・・・あぁ。」

つ「サンジとどっちがおいしい?」

ゾ「味はなんとも言えない。」

つ「・・・。」

ゾ「でも、俺はお前の料理が好きだ!!」

そう言って笑顔になるゾロ。

つ「はは!!!」

ゾ「おかわり!!」

ゾロとつぐみは楽しい時を過ごした。
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