アーロン夢小説 ★完結★
□願い
2ページ/6ページ
司令部前に着くと、目の前にはガッタが立っていた。
ガ「間も無く戦いが始まります。いろんな準備を忘れないでください。」
なんだかやる気がないようだ。
ワ「おいおい。なんか投げやりだな〜。」
その言葉に怒りが爆発するガッタ。
ガ「あったりまえだろ!!俺は『シン』と戦いたくてここまで来たんだ!!それだってのに・・・あぁっ!!くそ!!!」
それを見ていたアーロンが話しかける。
ア「認められたいのなら・・・」
ガ「え?」
ア「まず与えられた任務を黙ってこなしてみろ。」
それを言われてしまうと、もうなにも言えない。
ガッタは黙り込みどこかへ行ってしまう。
マ「アーロンさん、手厳しいですね。」
ア「俺は助言をしてやったつもりだが。」
そんなアーロンに笑うマリア。
司令部に入ると、ふくよかな男性が座っていた。
マ(キノックさん、意外とおっきいな。)
キノ「おお!」
キノックはアーロンを見つけると一直線に向かってくる。
キノ「シーモアから聞いたが、本当に会えるとは思わなんだ。」
そう言って軽くハグをするキノック。
キノ「久しいなアーロン!十年ぶりか?はっはっはっは!」
あいつは誰だと言わんばかりの顔で見つめるティーダ。
その顔に気づいたルールーは、ティーダの耳元でキノックの事を教えているようだ。
するとガッタが司令部へ連絡する。
ガ「作戦準備、全て完了との報告がありました。」
キノ「わかった・・さがれ。」
ガ「はっ!」
どうやらガッタは頑張っているようだ。
キノ「なぁ、アーロン。この十年何をしていた?」
ア「作戦が始まる。そんな話はいいだろう。」
アーロンは話をそらす。
キノ「どうせ失敗する作戦だ。少しでも長く夢を見させてやるさ。」
テ「ひでぇ!」
ティーダはキノックに文句を言おうとするが、シーモアが話をかけてくることで邪魔される。
シ「キノック老師・・・。」
キノ「ああ。始めてくれ。」
ア「あいつが老師とはな・・・。」
マ「アーロンさん!聞こえますよ!」
アーロンは独り言のようだが、声が大きくキノックに聞こえていた。
キノ「聞こえたぞ・・・アーロン。この十年色々あった。お前はどこで何をしていた。」
キノックはどうしてもその事が気になるようだ。
ア「・・・友との約束を果たしていた・・・まだ、終わっていない。」
そう言って司令部を出ようとするアーロン。
キノ「ひとつ教えてくれ。お前はザナルカンドを見たのか?」
アーロンはその質問に答えることなく、ふっと笑いキノックを通り過ぎていく。
ユ「なんだか・・・居心地悪いね。」
テ「あぁ。」
するとシーモアの横にいる討伐隊が話しかける。
「そろそろよろしいでしょうか?外で待機しているアルベド族に作戦開始命令を伝えねばなりません。ここも安全とは言えません。魔物が来るかもしれません。」
しかし、キノックは話を聞いていない。
「戦いの準備が整いましたら私に言ってください。」
その言葉に、各自準備をする。