ぬ〜べ〜夢小説 ★完結★

□感情
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ぬ「わっはっはっは!」

ぬ〜べ〜が駅前で笑っている横をたまたま通る玉藻。

玉「何をそんなに笑っているのだ。」

玉藻がぬ〜べ〜の視線先をみると漫才をしていた。

だが、玉藻には理解ができない。

玉「くだらん。」

玉藻はぬ〜べ〜に声かけることなく病院へと向かった。

「玉藻先生!患者さんが・・・」

病院に着くや否や看護師に呼ばれる。

「これは・・・理袋(ことわりぶくろ)」

霊視して出てきたのは少女の胸あたりに付く理袋という妖怪。

これが取り付くと、泣いたり怒ったり笑ったり、激しい感情に左右されるという。

玉「もう大丈夫だ。」

あっさりと玉藻の手によって少女から剥がされる。

そのまま患者は帰り、落ちた理袋を見つめる。

玉「感情を与える妖怪、か。」









郷「ねぇぬ〜べ〜!いいじゃん!」

広「有希先生も連れて遊びに行こうぜ!」

ぬ「うーん。しかしだなぁ。」

すると職員室に誰かが入ってくる。

玉「鵺野先生〜!今から私と遊びに行きましょう!!!」

爽やか〜に入ってきて遊びに誘う玉藻に全員寒気がした。

ぬ「な、なんのつもりだ玉藻!!!」

玉「え?なんのことです?いつもと変わりませんよ?」

すると、玉藻はアメリカンジョークを言い出す。

玉「それでは、ここでジョークを一つ・・・看護婦さんはお母さんが多いようです!ナースがママ!」

はっはっはと笑う玉藻に、職員室中シーンとする。

ぬ「た、玉藻・・・何か嫌なことでもあ」

玉藻は心配するぬ〜べ〜をよそに無理やり外へと連れて行く。

ぬ「な、どどどこに連れて行くんだ!」

玉「どこって遊びに行くんですよ!」

ぬ「どうなってんの〜!」

ドン引きした生徒たちはその場に立ち尽くした。

玉「おお、可哀想に・・・。誰だ!こんな所にこんな可愛い猫を捨てたのは!!!」

捨て猫を見つけると、拾い上げ優しく撫でる。

ぬ「お、おい。玉藻・・・。」

玉「そうだ!鵺野先生!映画を見に行きましょう!!」

ぬ「い、いや・・・猫を連れて映画って・・・。」

玉「胸に隠せばばれません!さぁ、あの映画を見ましょう!!!」

ぐいぐいと腕を引っ張る玉藻に寒気しかしないぬ〜べ〜。

ぬ「お、おい。これ恋愛映画・・・って!」

ぬ〜べ〜が玉藻をみると大号泣していた。

ぬ「お、おい!本当に・・・大丈夫か?」

玉「ううう。大丈夫かって・・・鵺野先生はこの映画感動しないのですか!?」

大きな声に玉藻の口をふさぐぬ〜べ〜。

玉「あ〜感動した!」

映画が終わり、外へと出る2人。

するとそこに有希と郷子と広が現れる。

郷「ぬ〜べ〜!」

ゆ「鵺野先生!玉藻先生がおかしいってみんなが・・・。」

ぬ「あ、広、郷子、有希先生・・・。」

ぬ〜べ〜が状況を話そうとすると有希の方に玉藻が走り出す。

玉「これは!有希さん!今日もお美しい!!」

ゆ「え、な・・・なに!」

玉「私が愛した女性だけある。さぁ、有希さん。私とデートをしましょう!」

郷「どどどうなってるの?!」

広「私が愛したって・・・。」

ゆ「な、な、な、なんなの〜!」

玉藻は有希を引っ張ってどこかへ行こうとする。

ぬ「おい!!待て玉藻!」

郷「玉藻先生〜!」

広「おーい!」
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