ぬ〜べ〜夢小説 ★完結★

□絶鬼
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あれから1ヶ月ほどたった。

相変わらずぬ〜べ〜は有希と連絡を取れずにいた。

雪「鵺野先生〜!昨日の事なんですけど。」

ぬ「ああ。君もわかったか。」

雪「ええ。あんな妖気初めてですもの。」

玉「おはようございます。鵺野先生。」

ぬ「玉藻・・・。」

雪「何しに来たのよ!」

玉「たぶん、お前と同じだと思うが。あの妖気はおそらく・・・。」

ぬ「・・・ああ。そうだな。」

雪「おそらくって・・・。」

速「こんにちは〜!人魚の速魚です〜!」

ぬ「速魚くん!君も妖気を?」

速「はい。海の中でもわかるくらいのものすごい妖気で・・・鵺野先生のお力になろうと・・・。」

ぬ「そうか・・・ありがとう。」

するとガラガラと職員室のドアが開く。

い「おのれ〜妖怪ども〜!さっきはよくも!」

ぬ「いずなくん!ど、どーしたのその姿。」

いずなは火傷というか凍傷というか何とも言えない傷があった。

い「っち!何でもないよ!・・・それより!」

ぬ「あぁ。」

い「あれ?先生の彼女は?あの人も霊能力者だよね?」

ぬ「あ・・・あぁ。ちょっとな。」

雪「・・・それより!あの妖気は一体何なの?」

ぬ「・・・あぁ。あの妖気はおそらく、俺の左手と同じレベルの鬼だ。」

雪「鬼・・・ですって?」

玉「私の計算ではおそらく、鵺野先生の500倍の強さを持つ鬼でしょう。君と比べたら5000倍かな。」

玉藻はいずなを指差し言う。

い「わ、私の5000倍・・・。」

ぬ「俺の左手の鬼は外から俺が、中から恩師の美奈子先生が封じている。その鬼と戦えば虫けら同然だろう。」

雪「そんな・・・。」

ぬ「きっと、今回来た鬼は俺の左手の鬼と何か関係があるのだろう。これは・・・俺の問題だ・・・君たちの力を借りるわけにいかない。」

い「1人で戦うって言うのかよ!」

速「鵺野先生・・・。」

雪「そんなのダメです!」

玉「鵺野先生。強力な鬼に1人で何ができるというのですか。せいぜい町の人間を傷つけないよう、人のいないところで殺されるくらいでしょう。」

雪「ちょっとあんた!」

ぬ「・・・せっかく集まってもらって悪いが、みんなは帰ってくれ。束でかかってもやられるだけだ。」

雪「嫌です!!鵺野先生置いて帰れません!!!!」

玉「・・・こんなところでライバルに死なれても困る。何か策がないか考えてみることにします。」

そう言って職員室を出て行く。

い「あ、あたしはまだ半人前のれ、霊能力者だし〜!」

そういってそそくさと職員室を出て行く。

ぬ「速魚くんは・・・。」

速魚を見ると居眠りをしていた。

ぬ「ま、まぁいい。ゆきめくん。本当にいいのか?」

雪「ええ!私は鵺野先生に一生ついていきます!」







い「冗談じゃないっつーの。力が数百倍の相手と戦って勝てるわけないじゃん。」

ぶつぶつと言っていると声をかけられる。

「ねぇ、君。今どこから帰ってきたの?」

その声の方を見るととても綺麗な顔をした青年が立っていた。

い「え?な、なに?ナンパ?みたいな。」

「鬼の匂いがする。」

その時、身の毛のよだつくらいの妖気を感じ取るいずな。

い「お、お前!」

「鬼を封じた者の仲間だね?まずは仲間を血祭りにしてあげて、戦いの序曲に添えるとしよう。」

そういう青年の手はぬ〜べ〜と同じような鬼の手となっていた。

い「あ、悪霊退散!」

「死んでごらん。」

その攻撃はいずなの全身を焼き尽くすように放たれた。
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