ぬ〜べ〜夢小説 ★完結★

□恋心
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ぬ「あっちぃ〜。」

季節は真夏。
30度を超える日が続いていた。

郷「あーあ。だらしない格好!」

職員室なのにパンツ一枚とタンクトップで過ごしていた。

美樹「そんな姿有希先生に見られたらどうするのよ。」

ぬ「うっ。」

広「先生宛の冷え冷え宅急便受け取ってきたよ。」

ぬ「俺に?早めにお召し上がりくださいってなんだろう。水羊羹かな?」

すると、荷物が動き出し人間の足のようなものが生えてくる。

広「うわー!」

美「ひー。」

郷「なにあれ!」

ぬ「なっ!」

どんどんと荷物から体が出てくる。

その姿は女性で水着のようだ。

雪「先生!お久しぶりでーす!雪女のゆきめでーす!さぁ、たんと召し上がれ!」

ぬ「ゆ、ゆきめくん!どうして今頃ここに?故郷の山に帰ったんじゃなかったのか?」

服を着ながら言う。

ゆきめも持ってきていた服に着替える。

雪「どうしてって先生雪女は1度好きになった男性を一生愛し続けるんですよ?そう簡単に忘れたりしませんわ。」

そう言ってぬ〜べ〜に抱きつく。

ぬ「い、ゆ、ゆきめくん。」

顔を赤らめるぬ〜べ〜。

郷「ぬ〜べ〜気をつけて!」

広「そうだよ!雪女は愛した男を氷漬けにして連れ去ってしまうんだろ?!」

郷「そんなことはさせないわよ!!諦めて山に帰りなさいよ!」

広「そうだそうだ!」

雪「それがそうもいかなくなったのよ。私の住んでる山の神が『雪女は大人になったら人間の男を氷漬けにして、かたわらに置かねばならぬ掟だ。それまでは山に帰ることは許さん』と言われてしまって。」

ぬ「山に帰れないなんて・・・。」

広「だからってぬ〜べ〜を山に連れて行かせたりしないぞ!!」

雪「あなた達の気持ちはわかっています。それに、鵺野先生があなた達生徒を見捨てて山に来てくれるわけがありませんもの。」

みんなは黙る。

雪「だから私、この街で鵺野先生と暮らします!山に帰れないなら、人間としてあなたのお側に・・・。」

そう言って抱きつく。

美「きゃー!それっていわゆる同棲ってやつ?!」

郷「ジョーダンじゃないわよ!!ぬ〜べ〜には有希先生がいるんだから!!」

その時有希が職員室に入ってくる。

ゆ「・・・鵺野先生?」

ぬ「あ!いや、これはその・・・。」

雪「あなたが・・・有希先生?」

ゆ「は、はい・・・。」

雪「そうですか・・・改めてよろしくお願いします。」

ゆきめはビリビリと目線を送っていた。
有希はちらっと目を見るがすぐにそらす。

ゆ「よ、よろしく・・・お願いします。」

ぬ「あの宮田先生これは・・・。」

雪「鵺野先生!久々の童守町なんです。デートに行きましょうよ!」

ぬ「いや、まだ仕事が残ってるし・・・その。」

ゆ「・・・行ってきたらいかがですか?授業は私がやるのでご心配なく。」

そう言ってそそくさと教室へ行ってしまう。

郷「あー!まってよ有希先生!」

広「あーあ。怒らせちゃった。」

美「修羅場修羅場いひひひひ。」

ぬ「ゆ、ゆきめくん!とりあえず宿直室にいてくれ!今後のことは後で考えよう!!」

そう言ってゆきめを宿直室に案内する。
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