コナー夢小説★完結★

□感情
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雪降る夜。

捜査から帰るエマ達。

ハ「ちょっとそこに寄ってくれ。」

ハンクが指差す先にあったのは海沿いの公園だった。

エマは言われた通りに車を止める。

すると、お酒を片手に外へ出ていった。

エ「・・・元気ないみたいだけど。」

コ「・・・。」

エマとコナーも車を降りた。

ハンクはベンチに座っていた。

ハ「いい眺めだろ。前はここに来ていたんだがな。」

エ「前?」

ハ「・・・まぁ、気にすんな。」

エ「・・・。」

様子がおかしいハンク。

おそらく息子のコールと来ていたのだろうと察した。

静まり返る公園で最初に話出したのはコナーだった。

コ「・・・事件解決の糸口が見つかりません。変異体には共通点がない。」

エ「何か繋がりはあるんじゃない?」

コ「彼らは共通してrA9に執着しています。あれはまるで一種の神話だ。」

ハ「神様を信じるアンドロイドね。世も末だな。」

コ「警部補、何か気になる事でも?まさか、エデンクラブでの出来事に関係が?」

ハ「あの2人は・・・一緒にいたかっただけだ。」

エ「・・・。」

ハ「それに、本気で愛し合ってた。」

コ「人間の感情を模倣できても、機械にすぎません。機械には、一切感情がないんです。」

ハ「お前はどうなんだ。」

そう言うとエマに銃を向ける。

エ「えっ!」

ハ「動くな!動いたら撃つぞ。」

コ「・・・何をしているんですか。」

ハ「コナー・・・お前はこいつを見殺しにできるか?」

コ「・・・。」

ハ「答えろ!」

コ「エマさんを殺しても・・・あなたの為になりませんよ。」

ハ「俺のためにならないって事は・・・お前は、エマが死んでもいいと思ってるんだな?」

コ「それは違います!」

LEDランプが黄色に点灯する。

ハ「何が違う!」

コ「・・・僕は・・・エマさんには生きていて欲しい。」

ハ「・・・。」

コ「・・・エマさんを失いたくないんです。」

エ「コナー・・・。」

ハ「・・・もういい。」

ハンクは銃を下げた。

ハ「感情ってのはそういう事だ。」

ハンクはそう言ってどこかへ行ってしまった。
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