コナー夢小説★完結★
□変異体
6ページ/6ページ
コナーの腕の中でスヤスヤ眠るエマ。
コ「エマさん?」
マ「あーあ。寝ちまったね。こいつこうなると絶対に起きないんだよ。」
コ「ここには良く来られるんですか?」
マ「ああ。嫌な事があるとな。」
コ「嫌なこと・・・。」
マ「前にも彼氏にふられたとか言ってガブガブ酒飲んでな。ここで寝ちまったから仕方なく泊めてやったのさ。」
コ「・・・。」
マ「悪いんだが、そいつ連れて帰ってくれるか?」
コ「はい。」
コナーはエマの財布から代金を払い、お姫様抱っこをして外へ出ていった。
外の風を浴びても起きる気配はない。
しばらく歩くと家に着いた。
コ「エマさん。着きましたよ。」
エ「うーん・・・。」
エマはそれでも起きない。
コ「・・・。」
コナーはそのまま家の中へと入る。
ベッドの上に寝かせ、毛布をかける。
エ「うーん・・・コナー・・・。」
寝言を言っているようだ。
コ「・・・おやすみなさい。」
コナーは静かに電気を消した。
エ「はっ!」
二日酔いなのか、頭痛が激しい。
エ「いってー。」
コ「おはようございます。」
エ「おはよう・・・あれ?私どうやって家に帰ってきたんだろう。」
ちゃんとパジャマも着ていて、次の日の用意もしてあった。
コ「エマさんはあの後、僕の腕の中で眠ってしまいました。」
エ「えっ!」
コ「一度そのまま寝かせたのですが、寝苦しそうだったのでパジャマに着替えさせました。」
エ「き、着替えさせた!?」
コ「はい。」
何か問題でも?という顔をしてこちらを見ている。
エ「き、着替えなんてさせなくてよかったのに!!」
コ「・・・すみません。」
エ「・・・いや・・・その・・・ありがとう。」
コナーは怒ったりお礼を言ったりするエマに首をかしげた。
コ「それより朝食ができています。」
エ「いや、気分悪いし・・・食べれるかどうか。」
コ「二日酔いに効く料理にしました。」
エマはなんとか食卓に座り、作られた料理を食べる。
エ「ん!確かに気持ち悪いの治ってきたかも!」
もぐもぐと美味しそうに食べるエマに微笑むコナー。
エ「・・・コナー。」
コ「はい。」
エ「昨日は・・・ありがとね。」
コ「いえ。あのドリンクを飲む前に見つけられて良かったです。」
エ「・・・うん。」
コ「エマさん。」
エ「ん?」
コ「これからは、何か嫌な事があれば僕に相談してください。」
エ「え?」
コ「マスターが言っていました。あなたは嫌な事があった時にBARに来ると。」
エ「・・・。」
コ「その・・・。」
コナーのLEDは黄色に点灯し激しく回転した。
コ「・・・またあんな事があったら・・・僕は・・・。」
エ「・・・コナー?」
コ「・・・あなたの事が心配なんです。」
エ「え。」
コ「心配・・・?」
コナーは黙ってしまった。
エ「ごめんね、コナー。」
コ「・・・。」
エ「これからはあなたに相談する。」
コ「・・・。」
エ「その時はお酒付き合ってよね!」
コ「・・・生憎ですが、僕には飲酒のプログラムはされていません。」
エ「そういう時は、嘘でもはいって言うの!!」
コ「・・・すみません。」
謝るコナーにあははと笑うエマ。
コナーも優しく微笑んだ。