コナー夢小説★完結★

□変異体
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コナーの腕の中でスヤスヤ眠るエマ。

コ「エマさん?」

マ「あーあ。寝ちまったね。こいつこうなると絶対に起きないんだよ。」

コ「ここには良く来られるんですか?」

マ「ああ。嫌な事があるとな。」

コ「嫌なこと・・・。」

マ「前にも彼氏にふられたとか言ってガブガブ酒飲んでな。ここで寝ちまったから仕方なく泊めてやったのさ。」

コ「・・・。」

マ「悪いんだが、そいつ連れて帰ってくれるか?」

コ「はい。」

コナーはエマの財布から代金を払い、お姫様抱っこをして外へ出ていった。

外の風を浴びても起きる気配はない。

しばらく歩くと家に着いた。

コ「エマさん。着きましたよ。」

エ「うーん・・・。」

エマはそれでも起きない。

コ「・・・。」

コナーはそのまま家の中へと入る。

ベッドの上に寝かせ、毛布をかける。

エ「うーん・・・コナー・・・。」

寝言を言っているようだ。

コ「・・・おやすみなさい。」

コナーは静かに電気を消した。









エ「はっ!」

二日酔いなのか、頭痛が激しい。

エ「いってー。」

コ「おはようございます。」

エ「おはよう・・・あれ?私どうやって家に帰ってきたんだろう。」

ちゃんとパジャマも着ていて、次の日の用意もしてあった。

コ「エマさんはあの後、僕の腕の中で眠ってしまいました。」

エ「えっ!」

コ「一度そのまま寝かせたのですが、寝苦しそうだったのでパジャマに着替えさせました。」

エ「き、着替えさせた!?」

コ「はい。」

何か問題でも?という顔をしてこちらを見ている。

エ「き、着替えなんてさせなくてよかったのに!!」

コ「・・・すみません。」

エ「・・・いや・・・その・・・ありがとう。」

コナーは怒ったりお礼を言ったりするエマに首をかしげた。

コ「それより朝食ができています。」

エ「いや、気分悪いし・・・食べれるかどうか。」

コ「二日酔いに効く料理にしました。」

エマはなんとか食卓に座り、作られた料理を食べる。

エ「ん!確かに気持ち悪いの治ってきたかも!」

もぐもぐと美味しそうに食べるエマに微笑むコナー。

エ「・・・コナー。」

コ「はい。」

エ「昨日は・・・ありがとね。」

コ「いえ。あのドリンクを飲む前に見つけられて良かったです。」

エ「・・・うん。」

コ「エマさん。」

エ「ん?」

コ「これからは、何か嫌な事があれば僕に相談してください。」

エ「え?」

コ「マスターが言っていました。あなたは嫌な事があった時にBARに来ると。」

エ「・・・。」

コ「その・・・。」

コナーのLEDは黄色に点灯し激しく回転した。

コ「・・・またあんな事があったら・・・僕は・・・。」

エ「・・・コナー?」

コ「・・・あなたの事が心配なんです。」

エ「え。」

コ「心配・・・?」

コナーは黙ってしまった。

エ「ごめんね、コナー。」

コ「・・・。」

エ「これからはあなたに相談する。」

コ「・・・。」

エ「その時はお酒付き合ってよね!」

コ「・・・生憎ですが、僕には飲酒のプログラムはされていません。」

エ「そういう時は、嘘でもはいって言うの!!」

コ「・・・すみません。」

謝るコナーにあははと笑うエマ。

コナーも優しく微笑んだ。
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