リク夢小説★KH3まで完結★

□最終決戦
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リ「動けるか?」

マ「大丈夫!」

ソ「それじゃあ行こう!」

ソラはマリンに手を差し伸べる。

マ「うん!!」

マリンはソラの手を取り立ち上がる。

そして黒いコートを投げ捨てた。

マ「他のみんなは?」

ソ「わからない。とにかく助けに行こう!」

リ「あぁ。手分けして行くぞ!」

マ「うん!」

3人は手分けして戦うことにした。
マリンが走った先にはカイリとアクセル、サイクスとフードを被った小柄な人物がいた。

マ「カイリ!アクセル!」

カ「マリン!!」

ア「お前、目ぇ覚ましたのか!!?」

マ「うん!ごめんね、遅くなっちゃった!」

ア「・・・本当だぜ。遅いっつーの!」

カ「よかった、マリン。」

3人はサイクス達と戦って行く。

マ「はっ!!」

小柄な人物と戦うマリン。

「・・・。」

マ「・・・あなた・・・もしかして。」

すると、アクセルの声が聞こえる。

ア「やめろ!アイザ!」

闇に染まったサイクスは激しくアクセル達を攻撃していた。

「よそ見をするな!!」

マ「くっ!」

すると、サイクスの後ろにゼムナスが現れた。

するとサイクスは攻撃をやめた。

ゼム「今までお前には裏切り者の始末をさせていた。だが、そのお前が裏切ったのならリーダーである私が始末しなければな。」

膝をつくアクセルに近づく。

ア「そりゃわざわざご足労だな。でももうあんたは、俺のリーダーじゃない。」

ゼム「あぁ。お前は奪われたチェスの駒。ボード上から退場した存在。もう、何の役にも立たない。」

ア「悪いが俺はこれでも人気者でな。みんながまだ俺を頼りにしてるんだ。そう簡単にフェードアウトはできねぇよ。記憶したか?」

そう言ってゼムナスに攻撃をするが全く歯が立たない。

ゼム「付け焼き刃のキーブレードなど素手で充分だ。」

ゼムナスはアクセルのキーブレードを消し去ってしまった。

そして攻撃をしようと力を貯める。

カ「アクセル!!」

ゼム「さらばだ。」

するとマリンがやってきて攻撃を全て跳ね返す。

ア「マリン。」

ゼム「・・・。」

マ「ゼムナス!もうやめて!」

ゼム「・・・思い出したのか。」

マ「思い出したよ、全部。」

ゼム「・・・そうか。」

どこか寂しそうだ。

マ「・・・私、ゼムナスと一緒にいた時・・・すごく楽しかった。」

ゼム「・・・。」

マ「私が目を覚ましたのも、ゼムナスがずっとそばにいてくれたから。」

ゼム「・・・何を言っているのだ。」

マ「あの時、私の心はずっと暗闇を歩いてた。誰もいない・・・孤独で・・・とても怖かった。」

ゼム「・・・。」

マ「けど、ゼムナスが横にいて一緒に歩いてくれた。不器用だけど、そばにいてくれたの!」

ゼム「・・・。」

マ「お願い・・・もうやめて。」

ゼムナスの手を取るマリン。

マ「闇を認め、光を信じるのよ。」

ゼム「ぐっ!!」

ゼムナスは頭を押さえる。

すると小柄な人物がマリンを襲ってきた。

「私がいるのを忘れたか!!」

マ「あなたももうやめよう。」

「うるさい!!」

マ「もういいんだよ。」

「くっ!!」

マ「あなたのこと覚えてるって約束したでしょ。シオン。」

ア「し・・・おん?」

マリンは小柄な人物のキーブレードを弾き飛ばす。

その勢いでフードも外れた。

そこにはアクセルとロクサスと共にいたシオンがいた。

ア「・・・シオン!!」

シオンは涙を流した。

するとゼムナスは闇を放つ。

マ「ゼムナス!!」

ゼム「・・・うぁぁぁ!!」

その闇はシオンとアクセルを狙う。

カ「逃げてぇ!」

やられると思った時、誰かが攻撃を跳ね返した。

「親友に触るな。」

ゼム「・・・なぜお前が。」

そこにいたのはロクサスだった。

ア「ロクサス!」

ロ「交代だ。」

シ「ロクサス・・・。」

ゼム「体はどうした、お前には器がないはず。」

ロ「お前達と同じだ。この世界に過去から心だけを移動させている。この時間に用意した完璧な器、レプリカの中にな。」

ゼム「なぜそれを。」

ロ「俺をこの世界に戻すために多くの人が力を貸してくれた。」

ゼム「賢者アンセム、ゼクシオン・・・。」

ロ「彼らだけじゃない。お前は誰からも心からは信頼されていなかった。」

ゼム「心か・・・。」

ロ「俺がこの世界に戻るためには最後にどうしても必要なものがあった。それは繋がりだ。」

ロクサスはマリンの方に振り返る。

ロ「覚えててくれてありがとう、マリン。」

マリンは優しく微笑んだ。

マ「ゼムナス、あなたにも心があるでしょう?」

ゼム「・・・。」

マ「私の心はあなたと繋がってる。それは絶対に消えない!」

ゼム「・・・。」

すると後ろに立って見ていたサイクスが動き出す。

一直線にアクセルの元へ向かっていった。

しかしそれをロクサスとシオンが止める。

ア「しっかりしろ!アイザ!」

サ「・・・。」

ア「アイザ!!!」

するとゼムナスはサイクスから力を奪い取る。

闇から解放されたサイクスは膝をついた。

サ「なぜ・・・ですか。」

ゼム「・・・もうお前に用はない。好きにしろ。」

アクセルはサイクスに駆け寄る。

サ「・・・なんだ、その顔は。」

ア「・・・たっく。いいように操られてんじゃねえよ!」

サ「もう、おまじないは必要ないんじゃないのか?」

ア「あぁ。」

サ「だったら、そんな顔するな。」

ア「お前こそもう無理するのはやめろよ!ずっとあの子を探してたんだろ?」

サ「そうかもな。おれは奴らの味方になってまでまじめに探してるのに、お前は忘れたかのように他の友達を作り楽しそうに過ごし始めた。」

マ「・・・。」

サ「そんなお前に苛立ちしか感じなくなった。目的が遠ざかった感じがしてた。」

ア「忘れたことはない。」

サ「ああ、わかってる。お前はそんな奴じゃない。多分、羨ましかったんだ。」

ア「・・・素直だな。」

サ「こんな恥ずかしいこと人間に戻ってからは言えないからな。」

そういって倒れ込むサイクス。

ア「またな、アイザ。」

サ「またな、リア。」

サイクスは消えていった。
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