リク夢小説★KH3まで完結★
□喧嘩
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マ「ゼア・・・ノート。」
マレ「そう、奴の名はゼアノート。お前の心が未完成なのも奴のせいだろう。」
マ「心・・・。」
マレ「本当の力を手に入れたいのであれば、奴と同じく闇を受け入れ、心を完成させなきゃならない。その覚悟が、マリンにはあるのかい?」
マ「・・・。」
マレ「それがお前の望みというなら、力を貸そうじゃないか。」
マ「リクを守るため・・・リクの幸せのため。」
リクのことを思う。
マ「・・・わかった。」
マレフィセントはニヤリと笑い、力をためる。
マレ「いいんだね?」
ゆっくりうなづく。
リ「マリン!!!」
マ「リ、リク。」
マリンの前に立つリク。
リ「話は聞かせてもらった。」
マレ「何故止める。マリンの願いはリクの幸せなんだ。何が不満だい?」
リクはマリンの方に振り返り肩をつかむ。
リ「・・・マリン。確かに俺はカイリの事が大切だ。」
マ「・・・。」
リ「けど・・・いつも苦しい時にそばに居てくれるのは、マリンだった・・・マリンだって、俺にとって大切な存在なんだ。」
マ「リク・・・。」
リ「俺の幸せなんてどうでもいい。けど、マリンには闇に染まらずに、俺のそばに居てほしい。」
その言葉にマリンの目から涙が流れる。
その涙が地面に落ちると、黒く染まったキーブレードが空中に現れる。
ー 無のキーブレード ー
ー 闇に近い無 ー
ー 光に照らされた無 ー
すると、真っ黒だったキーブレードは真っ白に戻っていった。
マレ「・・・ふん。」
マレフィセントは闇の中へ消えていった。
リ「・・・わかってくれたか?」
マ「・・・うん。」
リ「この間は・・・ごめんな。」
マ「・・・ううん。大丈夫。」
リ「その・・・。」
リクは何か言いたそうだ。
マ「・・・どうしたの?」
リ「・・・マリンもたまには相談してくれよ。俺ばっかり相談してちゃ、なんか寂しいだろ?」
そう言うリクに、フフッと笑う。
リ「・・・なんか照れくさいな。」
マ「・・・わかった。相談するね。」
リ「・・・あぁ。」