リク夢小説★KH3まで完結★

□心の奥
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そして再びトラヴァースタウン。

家の中で話すソラ達を外から見ていた。

マレ「お前達は必死に仲間を探していたのに、あの子はちゃっかり新しい仲間を見つけたってわけさ。」

リ「・・・。」

マレ「あの子はね、お前達よりも新しい仲間が大切なんだ。」

リクはソラから目を離さない。

マレ「でもね、心配することないよ。あんな子のことは忘れて私とおいで。お前達が望むものを見つけてあげるよ。」

マ「・・・リク。」

マレ「用が済んだらおいで、新しい世界に連れていってやる。」

そう言って闇の中へ消えていく。

マ「リク・・・。私、ソラに聞いた。ドナルドとグーフィ、リクとカイリどっちが大切って。」

リ「・・・。」

マ「そしたらソラは、友達は友達、誰が良いとかない、みんな俺の大切な友達だって言ってた。」

リ「・・・大切な友達・・・か。」

ふふっと笑うリク。

リ「でもそれは・・・小さい頃から一緒にいた俺たちと、ついさっき会ったあの2人は同じってことだろ?それっておかしくないか?」

マ「おかしい?」

リ「だってそうだろ。俺たちは何年の付き合いだと思ってる?それを、あいつらと同じだなんて・・・ひどいと思わないか。」

マ「・・・そう、なのかな。私には・・・わからない。」

リ「・・・マリン。俺たちだけでカイリを探そう。」

マ「ソラは仲間はずれ?」

リ「仲間はずれにされたのはこっちさ!あいつがそう言う考えなら、こっちはこっちでカイリを探す。」

マリンの目をじっと見るリク。

リ「マリン、俺たちは仲間だよな?」

マ「・・・うん。」

リ「なら早く行こう。カイリがどこかで待ってる。」

2人は闇の中へと消えていった。

そして、アグラバーへと向かいジャファーは闇に飲まれてしまったが、なんとかジャスミンを捕まえることができた。

マ「ねぇ、リク。」

リ「どうした?」

マ「リクは自分の心、忘れてない?」

リ「心?」

マ「リクから闇の気配がする。」

リ「マレフィセントに近づき過ぎたからな。でも、ここを離れれば元どおりさ。」

マ「・・・そう。でも、これだけは約束して。」

リ「ん?」

マ「辛いことや悲しいことがあったら・・・私に相談して。」

リ「・・・あぁ、約束するよ。」

真面目に見つめるマリンを見てフフと笑うリク。

マ「何?」

リ「いや、なんだか昔のマリンに戻ってきたなって。」

マ「昔の・・・私?」

リ「俺が落ち込んでると、マリンが側に来て話聞いてくれたろ?」

マ「そう・・・だっけ?」

リ「ああ。何も言ってないはずなのに、マリンには何故だかバレちゃってさ。」

マ「リクは・・・わかりやすいから。」

リ「あっ!それ馬鹿にしてるだろ!」

マ「してない。」

リ「いや、してる!」

そう言うと2人は笑い出す。

リ「ははは!」

マ「・・・フフ。」

リ「ほら、笑えるじゃないか。」

マ「え。」

リ「外の世界に行ったら、きっとマリンも笑顔になれるっていったろ?」

マ「・・・うん。」
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