楠雄夢小説 ★完結★

□占い
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「おい!女子が転校してくるらしいぞ!!」

「おおお!!!」

楠(やれやれまたか。)

クラスの男子はワイワイと盛り上がっている。

先生に呼ばれて入って来たのはギャルの女の子だった。

「ち〜っす。」

「ギャルだ。」

「もっと清純派が来ると思ったけど・・・。」

男子はギャルの大きな胸をみて鼻の下を伸ばす。

(これはこれでいいかもぉ〜!)

楠(ハァ・・・。)

「あたし相卜命。適当にミコちゃんって呼んでよ。で、趣味は占いとネイルでぇ〜。」

夢「え?!私も占い大好き!」

相「おっ!マジで?」

夢原と相卜は意気投合したようだ。

しかし、趣味が占いというのは夢原のようにみてもらう方じゃなく、自分で占う方のようだ。

休み時間。

相「ぷぷ!相性2パーだってウケる!」

夢原と好きな人、つまり海藤のことを占ったらしい。

過去の男の子ともズバズバ当てられ、わけがわからなくなった夢原は廊下へ逃げていった。

楠(・・・凄いな。夢原さんのことを占って、それに関連する言葉が頭に浮かんできたのをみた。相卜命は能力者だ。)

蛍「占いかぁ。私も占ってもらいたいなぁ。」

楠『やめておけ。キミの過去や未来を色々と詮索されるんだぞ。』

蛍「あ!!そっか・・・。」

超能力者だとバレてしまうかも知れないので、占ってもらうのをやめた。

相「あー。なんか調子悪りぃなぁ。」

「具合悪いの?」

相「違くて・・・私さぁ、人のオーラ系見える系女子なんだけど。オーラっつーのは人の運気とかポテンシャルが見るだけでわかるんだけどさ。なんか今は見えないんだよねー。」

楠(なんだと。そんな能力もあるのか・・・。)

蛍《じゃあ、オーラ見られたら私達バレちゃうのかな・・・。》

楠《・・・そうかもな。かなり危険だ。》

「そういえばさ、なんでこの学校に来たの?」

相「えー?聞きたい?この間自分を占ったらさー、どうやらこの学校にいるらしいんだよねぇ!」

「なにが?」

相「決まってんじゃん!運命の相手っしょ!ピンク系の髪してて、なんかよくわかんないけど凄い才能持ってて、イニシャルはSKって事はわかってんだぁ!」

楠(は?)

その3つともに当てはまる楠雄は驚く。

蛍(さ、斉木くんが・・・運命の相手。)

とりあえず、二人は放課後相談する事にした。

蛍「ど、どうしようか。相卜さん今日は調子が悪いからオーラが見えないって言ってたけど・・・。」

楠『・・・。』

蛍「明日は・・・休んで様子を見るとか・・・。」

楠『・・・そうだな。とりあえず様子を見よう。』

二人は次の日学校を休む事にした。
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