楠雄夢小説 ★完結★

□豪華客船
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その後も色々あったが、みんなで力を合わせていかだを作ることが出来た。

夢「やっと終わったよぉー!」

窪「あとはちゃんと浮くかだな!」

今日は夜も遅いので明日出発することにした。

そしてみんなが寝たあと、蛍と楠雄は合流する。

蛍「あと少しで完成だね!」

楠『あぁ。』

蛍「でも、まさか島を作るなんて思わなかったよ!」

楠『まぁ、全員イカダに乗らないのも計算済みだったからな。あとはレプリカ島に瞬間移動するだけだ。』

二人は黙々と作業をし、島は完成した。

みんなが寝ていることを確認して瞬間移動をする。

蛍「あとはテレパシーで助けを呼べば無人島生活ともさよならだね!」

楠『あぁ。本当に大変だったな。』

砂浜に座り、夜空を見上げる二人。

たくさんの星がキラキラと光っていた。

楠『・・・こんなに早く島作りが終わったのは、キミのおかげだ。いつも助けてもらってるな。』

楠雄がお礼を言おうとすると、肩に何かが乗っかる。

そこには、スヤスヤ眠る蛍の姿があった。

楠(・・・ふっ。徹夜で手伝ってくれたからな。)

楠雄もそっと目を閉じる。

楠(今度、コーヒーゼリーでも作ってやろう。)









そして次の日。

才「おい!!メガネ貧乏起きろ!」

楠雄が目を開けると怒った顔をした才虎が立っていた。

楠(あのまま寝てしまったのか。)

才「貴様らここで何をしてるんだ!!」

その騒ぎに蛍も目を覚ます。

蛍「ふわぁ〜・・・あ、才虎くんおはよう。」

才「な、何を呑気に挨拶してるんだ!俺はお前を探してたんだぞ!」

蛍「え?・・・あ!ご、ごめん斉木くん!勝手に・・・その、肩借りちゃって・・・。」

楠『・・・別に問題ない。』

才「メガネ貧乏貴様!!」

燃「お?なんだ?何怒ってんだよ。」

才虎の大きな声に集まる一同。

目「よかったー!」

夢「こんなとこにいたんだ!」

夢原は二人で何してたのかしらーとニヤニヤしたが、ヤバイと照橋を見る。

照橋の顔色は悪かった。

照(そ、そんな。まさかとは思ったけど二人で一緒にいるなんて・・・。)

楠(また面倒臭い事になったな。)

海「おい才虎。見つかったんだから、そんなに怒ることないだろ。」

才(そうだ・・・なんで俺様がこんな女のことで怒っているんだ。)

楠『・・・。』

窪「で、なんでここにいるんだ?」

窪谷須の声はいつもより低く感じた。

楠『・・・なんでも何も、船が見えたから二人で呼んだんだが全く気づかなくてな。そのまま話してたら寝てしまっただけだ。』

照(なんだ・・・そうだったんだ。)

才「もういい・・・はやくイカダの所へ戻るぞ。」

才虎はさっさと戻っていってしまう。

蛍「な、何か悪い事しちゃったかな。」

楠『・・・さあな。』

夢(あれ?あれれ〜!?)

夢原の女の勘が働く。

夢(才虎くんもしかして蛍の事・・・。)

夢原はニヤニヤが止まらない。

照「知予・・・ど、どうしたの?」

夢「うふふ、何でもないの。」

しかし、夢原のニヤニヤは止まらない。

楠(そう。夢原さんの思っている通り、どうやら才虎は佐能さんの事が好きなようだ。まぁ、自分じゃ気がついていないがな。)

窪「・・・よし!二人も見つかったし、早速出発しようぜ!」

そう言ってイカダの方へ歩いていく窪谷須。

楠(そして、窪谷須も佐能さんの事が気になっているようだ。まったく、月9じゃないんだからこういうのはやめて欲しいな。)

しかし、蛍の事を好きになってしまったのは楠雄だ。

楠(・・・まぁ、ライバルが多い方が楽しいかもな。)

その後無事に救助が来て楠雄達は元の生活へと戻っていった。
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