楠雄夢小説 ★完結★
□日常
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蛍は自分の部屋でDVDを見ていた。
楠《おい、聞こえるか。》
蛍「うわ!斉木くん!」
急にテレパシーで話しかけてくる斉木に驚く。
蛍《ど、どうしたの?》
斉《実は財布を忘れてきてしまって・・・。》
どうやら、喫茶店に来たはいいものの財布を忘れ、トイレで瞬間移動をしようとしたら故障中で入れず、困っているというのだ。
楠《僕の部屋から財布を持って来てほしいんだ。》
蛍《わかった!》
出かける準備をして楠雄の部屋に瞬間移動する。
蛍「えっと・・・あ!あった!」
机の上にある財布を手に取る。
久「あら?蛍ちゃん?」
掃除機を持って楠雄の部屋に入る久留美。
蛍「あっ!勝手にお邪魔してすみません!」
久「いいのよー!くーちゃんに用があるの?」
蛍「あ、はい。けど、居ないみたいなのでまた後で来ます!!」
すると久留美の後ろから小さな子供がちらりと顔を覗かせる。
久「あら、遊太くんついてきたの?」
蛍「その子は?」
久「隣のお家の遊太くんよ!くーちゃんと遊びたいっていうからお家で待ってもらってるの!」
蛍「そうなんですね。」
遊太は恥ずかしいのか久留美に隠れたままだ。
久「遊太くんご挨拶は?」
遊「・・・こんに、ちわ。」
蛍「こんにちわ!」
久「くーちゃんが帰って来たら蛍ちゃんが来たこと伝えておくわね!」
蛍「は、はい!ありがとうございます!」
遊太をリビングへ移動させる久留美。
その間に自分の部屋に瞬間移動して、楠雄がまつ喫茶店へと向かった。
遊「ねぇ!あのお姉さんもう帰ったの?!」
久「そうよー!どうして?」
遊「あの人どうやって改造人間サイダーマン2号の部屋に入ったの?」
その質問に久留美はあたふたする。
久「え?えっと・・・その、玄関から入って来たのよ!」
遊「だってピンポン鳴ってないよ!なんでなんでー!」
久「えっと・・・そのぉ。」
蛍「お待たせ!」
楠『悪いな。』
蛍「ううん!大丈夫!」
楠『お詫びにいちごパフェを頼んでおいた。』
ちょうどいちごパフェがテーブルに届く。
蛍「え?でも。」
楠『いいから食べてくれ。』
蛍「それじゃあ・・・。」
その言葉に蛍はもぐもぐと食べていく。
蛍「美味しー!」
美味しそうに食べる蛍に微笑む楠雄。
蛍「ごちそう様!ありがとう斉木くん。」
あっという間に食べ終えてしまった。
蛍「あ!そうだ!斉木くんの家に男の子が来てたよ。」
楠『知ってる。千里眼で見ていたからな。』
蛍「あ、そっか。」
すると楠雄は今の状況が気になったのか千里眼で遊太達の様子を見る。
遊「すごいや!!改造人間サイダーマン2号にそんな仲間がいたなんて!!」
久「そうねぇ・・・あはは。」
その状況に冷や汗をかく楠雄。
蛍「ん?どうしたの?」
楠『母さんが何やらしでかしたらしい。』
蛍「え?」
楠『とりあえず家に急ごう。』
蛍「う、うん!」
2人は急いで家に帰っていった。