楠雄夢小説 ★完結★

□出会い
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蛍「あぁ・・・海の中は涼しい。」


佐能 蛍は超能力者である。

事情があって、引っ越してきた。

蛍「思いっきり泳ごうかな。」

蛍は人魚に変身し、海の中をスイスイと泳ぐ。

蛍「あれ?こんな所まで人が・・・。」

海の下から見ていると、どうやら女の子が溺れているようだ。

蛍は助けようと浮上するが、陸の方から男がやってきた。

「たっく!何で泳げねぇのに来るんだよチビ。」

ブツブツ文句を言いながら女の子を支える。

蛍「あ、よかった。」

しかし、後からきた仲間らしき人物が足をつってしまう。

その男に掴まるが、三人も連れて行くことが出来ず、その男ごと沈んでくる。

蛍は勢いよく泳ぎだし、男の足を掴む。

「うお!誰だ!?」

「何言ってるんだよ燃堂!」

女の子を助けにきた男は燃堂というらしい。

燃「誰かに押されてるぞ!」

「誰かって、ここ海の真ん中だぞ!」

すると、赤い髪の男が燃堂の足元を見る。

「だ、誰かが燃堂くんの足を掴んでるぞ!なんだ?魚?」

「魚!?」

燃「うおおお!でも、これでいけるぜっ!!」

燃堂は蛍の協力もあり、なんとか陸へ上がることができた。

燃「おい、しっかりしろ女!」

赤い髪の男が仲間を呼び救護をして、女は意識を取り戻した。

「ていうか、何だったんだろうな灰呂が言ってた魚って。」

燃「さぁな〜。まぁ、そんな事よりラーメン食いにいこうぜー!」

「お前はラーメンしか頭にねぇのかよ!」

それを海から顔を出して見ている蛍。

蛍「よかった。」

蛍は、もうひと泳ぎしてから帰ることにした。

蛍「ん?」

海の下から一瞬目線を感じるが、見渡しても誰もいなかった。

蛍「気のせいか。」

蛍は気にせず泳ぎだした。
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