金木夢小説

□カネキ
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ト「アカリのやつ・・・あれから来ないな。」

四「・・・。」

錦「っち。」

ニシキは頭をポリポリ掻いて奥の部屋へ入っていった。










エ「アカリはどうしたの?」

ア「知らね。」

エ「そっかぁ。何かあったのかな。」

嘉「もしかしたらリゼくんが強くなったのかもしれないねぇ。あの子は自由が好きだったから。」

エ「それならいいけど、心配だなぁ。」

ア(何が心配だ・・・。)










不「どうしたんだよさっさん。」

黒の眼帯マスクを見つめる琲世。

琲「このマスク・・・白眼帯と同じデザインだよね。」

不「まぁ、そうだなぁ。」

琲「送ってきた住所に行っても、手違いで届いたって言われた。」

不「でも、何かの縁だからってくれたんだろ?」

琲「うん・・・でも、その本当に送ろうとした人については話してくれなくて。」

瓜「そんなの、仲間の喰種に送ろうとしたに決まってます。」

琲「瓜江くん。」

瓜「あいつ、絶対に喰種ですよ。一度検査にかけましょう!」

琲「・・・そうだね。でもとりあえず、マスク作戦が優先だ。」

瓜「・・・わかりました。(生ぬるい奴だな。)」

琲「僕は、このマスクをしていく。もしかしたら白眼帯について聞けるかもしれないしね。」

琲世達は作戦を実行した。









アカリは森の中で倒れていた人間をバクバクと喰べていた。

「おい!お前!ここは俺達の喰い場だぞ!!」

ア「・・・ごめんなさい。お腹がすいちゃって。」

「ごめんで済んだら警察はいらねぇんだよ!!」

「覚悟しろ!」

アカリは襲いかかる喰種達にアカリも赫子を出す。

「ま、待て!!」

攻撃を止める喰種達。

「あ、あの赫子!白眼帯だ!」

「に、逃げろ!」

ア「これ、いらないの?」

人間の死体を渡そうとするが、喰種達は逃げていった。

アカリは再び食べ始めた。

「こんな所で何をしているんだ、白眼帯。」

その声に振り返ると黒いフードを被った男が立っていた。

ア「・・・亜門・・・さん?どう・・・して。」

その男は亜門鋼太郎だった。

亜「少し話さないか。」

アカリと亜門は星空が見える丘まで移動した。

亜「・・・星が綺麗だな。」

ア「・・・亜門さん・・・どうしてあなたが・・・その・・・。」

亜「・・・梟討伐戦の後、嘉納に捕まった。俺も・・・半喰種になってしまったんだ。」

ア「・・・そんな。」

亜「お前は言っていたな。」



ア『事実はあんた達白鳩がわからない所にあるのよ。』



亜「本当、馬鹿だな俺は・・・なってみて初めてわかった。お前達の悩み、苦しみ。」

ア「・・・どうして・・・嘉納・・・あいつ、何人苦しめれば・・・。」

亜「・・・そんな顔するな。なってみて色々知ることが出来た。」

亜門はフードをとる。

亜「この世界は歪んでいる。何が正しいか、何が間違っているか簡単にわからなくなる。」

ア「・・・。」

亜「悩んで悩んで、何が何だかわからなくなる時もある。だが、お前は1人じゃない。ラビットや美食家・・・そして眼帯がいるだろう。」

ア「カネキくんは・・・もう。」

亜「・・・。」

ア「もう彼は喰種じゃない、人間よ。」

亜「そうだとしたら、早くあいつのところへ行ってやるんだな。」

ア「え?」

亜「今、CCGが月山家を駆逐しようと狙っている。もしかしたら、もう作戦を開始しているかもしれん。」

ア「・・・。」

亜「もちろんあいつも来る。激しい戦いになるのは間違いない。そんな戦いをさせれば、あいつは人間じゃなくなるかもしれない。」

ア「そんな・・・。」

亜「場所は8区にある、ルナ・エクリプス。」

ア「・・・。」

亜「お前はどうする。久世 アカリ。」

アカリは急いでその場所へ向かった。
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