金木夢小説

□ハイセ
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目を覚ますと液体の中にいた。

エ「あっ!」

嘉「お目覚めかい?アカリちゃん。」

ア「・・・。」

聞こえているのか聞こえていないのか、反応しない。

ヒ「お姉ちゃん!」

そこにいるはずのないヒナミがアカリの目に移る。

ア「・・・ひ、ナミちゃ・・・。」

エ「出してあげてよ!」

嘉「あぁ。」

嘉納は機械を停止させ、アカリを出す。

ア「ゲホ・・・ゲホゲホ!」

ヒナミは裸のアカリにバスタオルをかける。

ヒ「大丈夫!?」

ア「どうして・・・アオギリ達と・・・。」

ヒ「私の意思で来たの・・・お兄ちゃんの為にも。」

ア「・・・そっか。」

「ずいぶん長い間寝てたな大食い野郎。」

その言葉に顔を上げると、大人っぽくなったアヤトが立っていた。

アヤトは服を投げる。

ア「さっさと着替えろ。タタラさんが呼んでる。」

ア「・・・わかった。」

アカリは着替え、アヤトの後をついていった。

タ「久しぶりだな、アカリ。」

ア「用ってなに。」

タ「お前にもボディーガードを頼みたい。」

ア「ボディーガード?」

タ「オークション会場と言えばわかるか?」

アカリは月山に連れていかれた時のことを思い出す。

ア「もし白鳩たちから来たら、マダム達を守れってこと?」

タ「さすが、話が早いな。」

ア「・・・。」

タタラは白い眼帯のマスクを投げる。

タ「どうする。」

ア(行けば・・・カネキくんに会えるかもしれない。ヒナミちゃんもその為にここにいるみたいだし。)

アカリはタタラの目を見て言う。

ア「わかった。私も参加させて。」

タ「・・・決定だな。後でアヤトから詳細を聞け。」

タタラは部屋を出ていった。

ア「お前と俺以外にもメンバーがいる。」

アヤトは今回の作戦をアカリに説明した。

そしてその後、ヒナミに呼ばれたのでアカリは後をついていった。
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