金木夢小説

□再会
1ページ/7ページ

カ「四方さん。僕です、カネキです。」

四「誰に場所を聞いた。」

カ「ウタさんに。コンテナに住んでるんですね。」

カネキはどうしても聞きたいことがあった。

カ「僕は彼女に・・・リゼさんに会ってみたい。」

四「今あいつに会っても・・・お前のためにならない。」

カ「・・・じゃあ、何が僕のためになるんだ。肝心な時に助けてくれないのも、大事なことを何も教えてくれないのも・・・全部僕のためですか!?」

四「・・・。」

すると外からガコンと音がした。

カ「リゼさん?」

カネキは音がする方へ行き、そのコンテナを壊した。

その中には拘束されたリゼがいた。

カ「リゼ・・・さん。ぼ、僕のことわかりますか?」

しかし様子がおかしい。

リ「あが!!がっ!!肉!ニグーーーー!!!喰べたい喰べたいよおおお!!」

そんなリゼの前に肉を投げる四方。

リ「あはっ。に、肉・・・肉。」

四「拘束衣を破らぬよう食事は最低限しかあたえていない。リゼは極度の飢餓状態だ。お前が誰かもわからない。」

カ「ねぇ、リゼさん!僕を・・・見てくれよ!」

そんなカネキ達をコンテナの上から見るアカリ。

ア「あれがリゼ・・・不憫な姿ね。」

リゼを一目見るためカネキを追ってきた。

そのまま帰ろうとすると四方の声が聞こえてきた。

四「お前もコーヒー飲んでいくか?アカリ。」

カ「えっ。」

カネキと目が合うアカリ。

カ「アカリちゃん!」

ア「・・・。」

アカリはそのまま去っていった。










エ「お帰り!遅かったね!」

エトは原稿用紙に何かを書きながら言った。

アカリは黙って廊下を歩く。

すると嘉納とすれ違う。

嘉「お帰りアカリちゃん。調子はどうかな?」

ア「・・・別に。」

嘉「そうか。何かあったらすぐいってくれ。」

そう言ってアカリの肩をポンと触り去っていく。

ア「・・・くそ・・・私は・・・何をしてるの。」

するとナキがこちらにやってくる。

ナ「アカリ・・・。」

ア「・・・何よ。今は話したくない気分なんだけど。」

ナ「・・・よくわからないけどよ、お前ここに居ていいのか?」

ア「・・・。」

ナ「あの人間が来てからお前・・・なんだか辛そうだなって・・・アオギリ抜けたいなら俺からも話してやるからよ・・・。」

ア「・・・あんたには関係ないでしょ!!」

アカリは部屋へと閉じこもってしまった。

ナ「アカリ・・・。」
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ