金木夢小説
□彼女と私
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カ「なんか、お店にくる喰種も減っちゃいましたね。」
錦「白鳩に警戒してんだろ。」
あんていくには客が一人もいなかった。
古「20区よりも11区の動きが気になるね。」
カ「え?」
古「四方くんの話じゃ、喰種か連携をとって捜査官を狩り回っているらしい。」
カ「・・・。」
古「かなり物騒な状況みたいだよ。一般人も気づきはじめてる。芳村さんも出張続きだし、こりゃ大変な事になるかもねぇ。」
その時、アカリが上から降りてくる。
カ「あ、アカリちゃん。」
ア「お客さん、いないんだ。」
古「暇なんだよー。」
アカリをみる錦。
ア「・・・何?」
錦「いや、おまえがツインテールなんて珍しいなと思って。」
働くときはいつもポニーテールだったので驚いたようだ。
ア「うん・・・変?」
カ「そんな事ないよ!似合うねアカリちゃん!」
アカリは嬉しかったのか、微笑む。
ア「ありがとう。」
古「あーあー!仕事中にイチャイチャしないの!!」
カ「いっ!イチャイチャだなんて!!」
ア「・・・イチャイチャって何?」
古「えっとねー、男と女が・・・。」
カ「あああー!いいの!!アカリちゃんは知らなくていいの!!」
アカリは首をかしげる。
錦「そういや、買い出し頼まれてなかったか?」
カ「あっそうだった!」
古「僕はもうあがりだからパス!」
錦「俺も貴未と約束があるからパス。」
ア「じゃあ、私行ってくる。」
カ「え?いいの?」
ア「うん。お店よろしくね。」
アカリは買い出しの準備をする。
その間に、古間と錦は帰っていった。
ア「じゃあ、行ってくる。」
カ「あっ!アカリちゃん!」
ア「なに?」
カ「18日の夜・・・時間ある?」
ア「・・・うん。」
カ「じゃあさ・・・映画でも観に行かない?・・・ヒデに・・・ち、チケットもらったんだけど・・・。」
震える手でアカリにチケットを見せる。
ア「・・・うん、わかった。映画行こう。」
カ「本当に!?た、楽しみだな!」
カネキはとても嬉しそうだ。
ア「うん。約束だね。」
アカリも嬉しいのか微笑み、気分良く買い出しにいった。
ト「あれ、アカリは?」
シフトの時間になったのかトーカが降りてくる。
カ「買い出しに行ってるよ。」
ト「そうか・・・にしても暇だな。」
すると、店のドアが開く。
カ「いらっしゃいませー!」
「店長はいるか?」
男は後ろに仲間を連れていた。
カ「いや・・・店長ならいま留守で。」
ト「用事があるならコーヒーの一杯くらいお出ししますよお客さん。」
すると、男は驚く。
「やっ・・・女か。」
カ「あの・・・店長に御用でしたらお伝えしておきましょうか?」
「・・・聞きてえことがある、アンタらにもな。」
カ「?」
「お前たち、神代リゼをしってるか?」
リゼと聞いて、人間が喰種か判断するために上の部屋に連れて行く。