金木夢小説

□愛
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あれから月山はアカリたちの前に現れることはなかった。

ト「下に客、アンタに。」

カ「僕に?誰?」

ト「知らん、女。」

カ「へ?」

カネキは下へと降りていった。

カネキが下に降りるとアカリが入れたコーヒーを飲む女性がいた。

カ「貴未さん!?一体どうしてここに・・・。」

貴「カネキくん・・・ニシキくんが・・・。」

カ「え?」

誰かに聞かれてはまずいのか、あたふたするカネキ。

ア「・・・外で話してきたら?」

カ「う、うん。」

カネキは貴未を連れて外へと出て行った。

その日の夜、アカリはあんていくに寝泊まりしているカネキの元へと向かった。

ア「カネキくん?いる?」

カ「あっ!うん!」

アカリはカネキの前に座る。

ア「困った顔してる・・・。」

カ「あ・・・うん・・・実はね。」

カネキはお昼に来た貴未のことについて話した。

貴未は錦の彼女で人間。

怪我をした錦は肉を食べておらず、傷が治らないらしい。

カ「何とかしてあげたいんだけど・・・。」

すると、カンと音がする。

カ「なんだろう。」

窓を開けて下を覗くと、何かが落ちていた。

それを取りにいくカネキとアカリ。

ア「薔薇と手紙・・・。」

カ「月山さん?」

手紙を読むカネキ。

『カネキくんへ。今夜22時に下記の場所でディナーを楽しもう。君があんていく裏で会話していた女性も先に僕がお連れしている。三人で特別な夜を楽しもうじゃないか。』

カ「そんな、貴未さん!」

『PS.心配しなくても彼女に危害は加えていないよ。ただ君が来るのを拒めば、その保証はしないがね。』

ア「カネキ君・・・。」

カ「ぼ、僕に・・・会いに来たせいだ。」

すると、店の方からドンドンと扉を叩く音がする。

扉を開けると座り込む錦がいた。

カ「西尾さん・・・。」

ア「この人が言ってた人?」

カ「うん。」

錦「・・・リゼ?・・・違うか。それより、貴未は・・・来たんだろうが。」

カネキは錦に手紙のことを伝える。

錦「くそッ!!最悪だ!何でこうなる・・・なんで!!」

カ「・・・僕いきます。月山さんの狙いは僕だ。」

ア「・・・。」

錦はボロボロの体を起こす。

錦「俺もいく・・・。」

カ「何言っているんですか!?無茶ですよ!」

錦「こんなんみて・・・家で寝ていられるかよ・・・。」

錦の思いは強いようだ。

ア「・・・私もいく。貴未さんを助けたい。」

カ「アカリちゃん・・・。」

三人は月山の元へ向った。
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