金木夢小説

□戦い
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あれから仕事が終わった後、トーカとカネキとアカリは地下道で特訓を始めた。

カ「うわぁ!!」

その場に倒れるカネキ。

ト「角砂糖なんかに頼ってるから力出せねーんだよ。」

カ「・・・。」

ぐうううとカネキの腹が鳴る。

ア「食べたら、もっと強くなれる?」

ト「え?うん。でも、アンタは角砂糖だけとは思えないくらい強いけどね。カネキも少しは見習え。」

カ「う、うん。」

ト「じゃあ、今日はここまでにしておくか。また、仕事終わりにやるからね。」

ア「わかった。」

じゃあねと先に帰るトーカ。

カ「ね、ねぇ。アカリちゃん。」

ア「なに?」

カ「もしかして・・・人間食べてみようとか・・・思ってる?」

ア「うん。」

カ「だ、ダメだよ!!!またあんな事になっちゃったら・・・。」

ア「私・・・自分が誰なのか思い出したい。」

カ「えっ。」

ア「その為には、私の中の誰かも受け入れなきゃいけない・・・そう思った。」

カ「・・・。」

ア「でも、今すぐの話じゃない。」

そう言って帰っていった。

カ「アカリちゃん・・・。」









そして、いつものように特訓を始めようとすると上にいるヒナミの事が気になるカネキ達。

部屋を覗くと、そこにいるはずのヒナミがいなかった。

ト「ヒナミ?」

トーカは急いで外へと飛び出す。

カ「あっ!」

カネキとアカリもトーカを追いかける。

ト「遅い!!置いてくよ!」

カ「ハア・・・ハァ。」

ア「店長に連絡する?」

カ「そうか!」

カネキは携帯を取り出し芳村の携帯に電話をする。

カ「あっ!て、店長!!ヒナミちゃんが!!」

なんとか通じ、現状を報告した。

ア「私、こっちに行ってみる。」

カ「うん!見つかったら連絡して!」

ア「わかった。」

アカリはしばらく探し回るが見つかる気配はなかった。

すると、カネキから電話が来る。

カ「トーカちゃんが見つけたって!!」

ア「そう、よかった。」

カ「でも、途中で切れちゃったんだ。電池切れだと思うんだけど。」

ア「そう。」

カ「重原小の近くだって言って切れちゃったんだ。とりあえずそっちの方に向かってみようよ!」

ア「わかった。」

アカリは小学校の方へ走った。
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