桐生夢小説

□時
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芽「いらっしゃいませー!何名さまですか?」

「3人でーす!」

芽「はい!こちらのお席へどうぞ!」

芽依は喫茶店でアルバイトをしていた。

整体院の収入と神室町の家賃収入だけでは、アサガオへの寄付と自分たちの生活費を賄えない為だ。

「すいませーん!」

芽「はーい!」

呼ばれたお客さんの方へ向かう。

芽「はい!お待たせ・・・あっ品田さんじゃないですかー!」

品「よっ!」

芽「よって、ちゃんとお金払えるんですか?」

品「ひどいな芽依ちゃん!ちゃんと払えるって!」

高「払えるじゃなくて払ってもらうんだろ?」

後ろから歩いてきたのは借金取りをやっていた高杉だ。

芽「あ、高杉さんも来てたんですね!」

高「おう。こいつがどうしても腹減ったっていうもんでな。」

品「違うでしょ!高杉さんが腹減ったって言うから来たんじゃないですか!」

芽「はいはい。どっちでもいいから早く選んでよね。」

2人は料理を選び美味しそうに食べた。

芽「お先に失礼します!」

「はーい!お疲れ様ー!」

芽依が家に帰ると拓海がわーっと走ってきた。

拓「ママー!おかえりー!」

芽「はい、ただいま。」

拓「今日保育園でねくまさん描いたの!」

芽「あらー!カッコいいくまさんねぇー。」

遥「おかえり。今日はシチューだよ。」

芽「おっ!やったね!ありがとう!」

手を洗い、着替えると食卓へ座った。

芽「いただきまーす!」

拓「たらきまーす!」

遥「はいどーぞ。」

美味しい美味しいと食べる芽依。

遥「・・・ねぇ、芽依さん。もう少し小さな家に住んでもいいんだよ?私部屋なんかいらないし。」

芽「何遠慮してんの!部屋が一個減っても大した額にならないって!」

遥「でも・・・。」

芽「それよりちゃんとお外に出かけたりしてるの?お小遣いあげてるでしょ?好きなものとか買っていいんだからね?」

遥「・・・うん。」

芽「あっ!ほら拓海ーほっぺにご飯粒ついてる。」

拓「ねーね!これ美味しい!」

遥「・・・ふふっ。よかった、また作ってあげるね!」

拓「わーい!」

笑顔になる遥にほっとする芽依。
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