桐生夢小説
□信じる心
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譲二に連れてこられた場所には、CIA専用のジェット機が用意されていた。
桐「そうか・・・これであんたは沖縄と東京を1時間で行き来していてのか。」
譲「あぁ、そうだ。」
芽「すごい・・・。」
譲「本当に今すぐ行くのか?」
桐「あぁ、力也との約束だ。俺は峯と決着をつける。」
遥「・・・。」
桐「世話になったな。」
そう言って握手を求める。
譲「何を言っている。まだ全てが終わったわけじゃないだろう。お前が峯を倒し、俺がリチャードソンを捕まえた時・・・その時までこのシェイクハンドは取っておこう。」
桐生はうなづき手を下げた。
譲「では行け。お前たち3人でいいんだな?」
桐「あぁ。一緒に行ってくれるか?お前たち。」
遥「・・・うん。」
芽「・・・はい。」
譲「俺は後から向かう。病院で堂島大吾を見つけたら屋上に向かえ。俺は救助のヘリを回す。」
桐「わかった。」
桐生達はジェット機に乗りこんだ。
あっという間に東京へ着き、神室町へと向かった。
遥「ねぇ、おじさん。」
桐「なんだ。」
遥「おじさん、今から大吾さん助けに行くんでしょ?」
桐「・・・。」
遥「芽依さんはまだしも、どうして私に一緒にきて欲しいって言ったの?」
芽「・・・。」
遥「いつもなら私が行くって言っても止めるのに。」
桐「・・・。」
遥「おじさん・・・死ぬつもりなんでしょ!?もう死んじゃうから最後になっちゃうから、3人でここに来たんでしょ!?」
そう言って桐生に抱きつく。
そんな遥を桐生は離した。
桐「ごめんな、遥。もう一度お前と芽依と・・・3人でこの街を見ておきたかった。」
芽「一馬さん・・・。」
桐「すまん。俺がわがままだった。やはりお前は芽依と沖縄に・・・。」
遥は再び桐生に抱きつく。
遥「大丈夫。私、すごく嬉しい。」
芽「遥ちゃん・・・。」
遥は芽依の手を引く。
芽依にも抱きつく遥。
桐生と芽依は遥を優しく包み込む。
桐「・・・行こう。」
遥「うん!」
3人は仲良く手を繋ぎ、神室町へ入っていった。