桐生夢小説

□信じる心
1ページ/6ページ

譲二に連れてこられた場所には、CIA専用のジェット機が用意されていた。

桐「そうか・・・これであんたは沖縄と東京を1時間で行き来していてのか。」

譲「あぁ、そうだ。」

芽「すごい・・・。」

譲「本当に今すぐ行くのか?」

桐「あぁ、力也との約束だ。俺は峯と決着をつける。」

遥「・・・。」

桐「世話になったな。」

そう言って握手を求める。

譲「何を言っている。まだ全てが終わったわけじゃないだろう。お前が峯を倒し、俺がリチャードソンを捕まえた時・・・その時までこのシェイクハンドは取っておこう。」

桐生はうなづき手を下げた。

譲「では行け。お前たち3人でいいんだな?」

桐「あぁ。一緒に行ってくれるか?お前たち。」

遥「・・・うん。」

芽「・・・はい。」

譲「俺は後から向かう。病院で堂島大吾を見つけたら屋上に向かえ。俺は救助のヘリを回す。」

桐「わかった。」

桐生達はジェット機に乗りこんだ。

あっという間に東京へ着き、神室町へと向かった。

遥「ねぇ、おじさん。」

桐「なんだ。」

遥「おじさん、今から大吾さん助けに行くんでしょ?」

桐「・・・。」

遥「芽依さんはまだしも、どうして私に一緒にきて欲しいって言ったの?」

芽「・・・。」

遥「いつもなら私が行くって言っても止めるのに。」

桐「・・・。」

遥「おじさん・・・死ぬつもりなんでしょ!?もう死んじゃうから最後になっちゃうから、3人でここに来たんでしょ!?」

そう言って桐生に抱きつく。

そんな遥を桐生は離した。

桐「ごめんな、遥。もう一度お前と芽依と・・・3人でこの街を見ておきたかった。」

芽「一馬さん・・・。」

桐「すまん。俺がわがままだった。やはりお前は芽依と沖縄に・・・。」

遥は再び桐生に抱きつく。

遥「大丈夫。私、すごく嬉しい。」

芽「遥ちゃん・・・。」

遥は芽依の手を引く。

芽依にも抱きつく遥。

桐生と芽依は遥を優しく包み込む。

桐「・・・行こう。」

遥「うん!」

3人は仲良く手を繋ぎ、神室町へ入っていった。
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ