桐生夢小説

□命
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アサガオのみんなはドッチボールをして遊んでいた。

力「ん?」

力也が何かを見つけた。

そこにいたのは沢山の玉城組の人達だった。

力「おおコラ!玉城組がこんなところに何の用だ!」

すると玉城は、なんの躊躇もなく力也と幹夫の足を撃ち抜く。

名「力也!幹夫!」

芽「くっ!」

芽依は素早く玉城を倒し、銃を取り上げる。

三「やった!!」

宏「さすが芽依ねーちゃん!!」

芽依は急いで銃を構えて、子供たちの前に立った。

玉「このアマ!!!」

芽「これ以上こっちに来ないで。」

玉「っち!!」

すると、玉城を押し除け奥から出てきたのは、神室町の地下であった峯だった。

芽「あなたは・・・。」

峯「何のために子供たちを守ってる。」

芽「は?」

峯「偽善か?それとも、桐生さんの為か?」

芽「・・・私は、この子達のことが好きなの!偽善でもない!桐生さんの為でもない!この子たちと一緒にいたいからこうして守ってるの!」

遥「芽依さん・・・。」

すると峯は笑い出す。

芽「何がおかしいのよ。」

峯「いや・・・桐生さんが惚れた女・・・どんな奴かと思えば、やっぱり偽善の塊だな。」

そう言って峯は胸ポケットから銃を取り出し、芽依を撃った。

遥「芽依さん!」

太「芽依ねーちゃん!」

綾「いやぁ!」

芽依は太ももを撃たれたようだ。

峯が合図をすると、玉城組の奴らがハンマーを持ってアサガオにズカズカと入っていく。

玉「返してもらうぜ。」

玉城は芽依から銃を奪い返し、芽依の頭を踏みつけた。

芽「うぁ!!」

玉「あー!悪いなぁ。足元が滑っちまったぜ!」

力「姐御・・・。」

芽「・・・どかしなさいよ。」

玉「あぁ?」

芽「・・・その足どかせって言ってんのよ!!」

芽依は玉城の足首を掴み、何とか隙間を開け抜け出す。

そして、空手の技で玉城を倒す。

玉「ぐぇ!」

芽「アサガオに触るなぁ!!!」

次々と玉城組を倒していく芽依。

力「俺たちも・・・いくぞ!」

幹「はい!」

すると、幹夫の目に入ったのはマメの犬小屋を守る泉だった。

泉「やめてぇ!壊さないで!」

幹「泉!」

芽「はいっ!!」

「ぐぁ!」

力「離れろぉ!!」

「ぐぇっ!」

何とかアサガオには傷をつけまいと闘っていた芽依達だったが、泉の叫び声が聞こえたのでそちらを向く。

泉「幹夫兄ちゃん!!いやぁ!!」

ハンマーで頭を打たれたようだ。

力「幹夫!!」

芽「幹夫くん!」

幹「泉・・・弱くて・・・ごめんな。」

泉「幹夫兄ちゃん!!幹夫兄ちゃぁん!!」

そして、幹夫が守っていたマメの犬小屋は壊されてしまった。

芽「お前ぇ!!」

すると芽依は玉城に後ろからスタンガンを当てられ気絶してしまう。

綾「芽依お姉ちゃん!」

玉「少し黙っとけこのバケモン。」

玉城は名嘉原の元へ向かう。

力「親父!!」

しかし力也は集中攻撃を受け、動けそうにない。

名「玉城!」

玉「てっきり死んだと思ってたが、なかなかしぶといじゃねえか。」

名「玉城!!俺の命が欲しけりゃくれてやる!だが、あいつらは関係ねぇ!子供の命とこの場所だけは見逃してくれ!」

名嘉原はたのむと土下座をする。

玉「こんなんじゃ足りないねぇ。」

そう言って名嘉原の頭を踏みつける。

玉「俺はまだ一年前の傷が痛むんだよ、ジジイ!!」

玉城が合図をすると玉城組が名嘉原を捕らえる。

そして、今度は重機が入ってきた。

「おらぁ!!」

玉城組もハンマーでアサガオを壊していく。

力「やめろー!!」

その叫びも虚しく、アサガオは壊されてしまった。
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