桐生夢小説

□気持ちと旅立ち
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仕掛けられた爆弾は、寺田が偽物をつけていたようだ。

最後に俺を信じてくれ。

寺田の言葉は嘘ではなかった。

桐生と遥と狭山は寺田の墓参りに来ていた。

そこには伊達もいた。

遠くから3人をみる伊達。

伊(俺はてっきり、芽依とくっつくもんだと思ってたんだけどな。)

伊達は1人先に帰っていった。






伊「おい。今空いてるか?」

芽「あ!伊達さん!大丈夫ですよ!どうぞどうぞ!」

芽依の店にやってきた伊達。

上を脱ぎ、寝そべる。

芽「結構こってますねー!」

伊「バタバタしてたからな。」

芽「あはは!確かに!」

伊「・・・なぁ、芽依。」

芽「はい?」

伊「お前、いいのか?」

芽「え?」

伊「とぼけるなよ。桐生と狭山のことだ。」

芽「・・・何言ってるんですか。お似合いですよ2人は。」

伊「そうじゃなくて・・・お前桐生の事好きなんだろ?」

芽「だ、誰から聞いたんですか!」

伊「誰からも聞いてねぇよ。刑事の観察力舐めるんじゃねぇ。」

芽「・・・。」

伊「お前ら、100億円の事件の後ちょろちょろ会ってたろ?」

芽「え、えぇ。遥ちゃんと一緒に遊んだりしてましたけど。」

伊「その時たまたま見かけてな。桐生のあの顔、遥といる時と同じ顔してた。」

芽「遥ちゃんがいるんだから当たり前じゃないですか。」

伊「まぁ、最後まで話を聞け。その時、偶然真島と会っただろ?」

芽「・・・あぁ。確かに会いましたね。」

伊「その時の桐生は、なんだか寂しそうでな。」

遥の言葉を思いだす。


遥『・・・でもね、おじさん・・・真島さんと一緒にいる芽依さんを見る時、悲しそうな顔をしてる。』


伊「あいつ、お前と真島がくっつきゃ良いと思ってたに違いねぇ。」

芽「ま、真島さんは・・・ただのお客さんで。」

伊「お客さんねぇ・・・。」

芽「それに!刑事さんが憶測でものを話すのはやめてくださいよ!」

伊「・・・そうだな、悪かった。」

芽「・・・。」

伊「もう時間過ぎたろ?ありがとよ。」

伊達は代金を払い店を出ていった。

芽「・・・。」

するとそこに真島がやってくる。

真「芽依ちゃん来たでぇ!そういやさっきそこで刑事と・・・どないした?」

芽「・・・いいえ。予約時間前ですけどどうぞ。」

真「お、おぅ。」

真島は芽依の施術を受けた。
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